箱根駅伝区間を完全攻略!全10区間の距離・特徴と2026年最新記録を徹底解説
箱根駅伝の勝敗を左右するのは、選手個人の走力だけではありません。平坦な市街地、海沿いの風、箱根の山上り、復路の急な下り坂など、10区間それぞれのコース特性と選手の適性が、チームの総合順位を大きく動かします。
2026年1月2日・3日に開催された第102回箱根駅伝では、青山学院大学が総合10時間37分34秒で優勝。往路・復路・総合の大会記録を更新し、1区、2区、5区、8区、10区では現行コースの歴代区間記録も塗り替えられました。日本テレビの大会記録と東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトの記録を基に、全10区間の距離、特徴、歴代最速タイム、2026年の結果を整理します。記録比較では、コース変更前のタイムと現行コースの記録を区別することも欠かせません。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:箱根駅伝は全10区間・総距離217.1km。往路107.5km、復路109.6kmで構成される。
- 要点2:2026年の第102回大会では、青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録で総合優勝した。
- 要点3:区間記録の最速タイムは1区1時間00分28秒、5区1時間07分16秒、6区56分47秒など。区間賞と歴代区間記録は必ずしも一致しない。
【箱根駅伝区間一覧】全10区間の距離とコース構成を解説
箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」です。東京・大手町をスタートし、神奈川県の箱根町まで走る往路5区間と、箱根町から東京・大手町へ戻る復路5区間で争われます。
全10区間の合計距離は217.1km。往路が107.5km、復路が109.6kmで、復路のほうが2.1km長い設定です。各区間は単純に距離だけで比較できず、標高差、風向き、気温、道路の形状なども記録に影響します。コースの詳細は東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトのコース紹介でも確認できます。
区間ごとの大まかな役割を整理すると、1区はスタートの流れづくり、2区はエース同士の競り合い、3区は海沿いのスピード勝負、4区は山上り前の位置取り、5区は山上りです。復路では6区の山下りから始まり、7区・8区でペースを維持し、9区・10区で優勝争いやシード権争いの決着を目指します。

【距離・特徴・区間記録】2026年最新の全10区間一覧表
以下は、2026年の第102回大会終了時点における現行コースの区間記録一覧です。記録保持者とタイムは日本テレビの大会記録および公式の歴代最速ランキングを基にしています。区間記録の比較対象は、原則として現在と同じ距離・コース条件で行われた大会です。
| 区間・走行方向 | 距離 | 各区間の特徴 | 歴代区間記録・保持者 |
|---|---|---|---|
| 1区 大手町→鶴見 | 21.3km | 平坦な道が続き、六郷橋付近での駆け引きが重要。集団の位置取りとラストのスパートが見どころ。 | 1時間00分28秒 青木瑠郁(國學院大學) 2026年・第102回 |
| 2区 鶴見→戸塚 | 23.1km | 「花の2区」。権太坂や終盤の起伏があり、各校のエースが実力を競う長距離区間。 | 1時間05分09秒 ヴィクター・キムタイ(城西大学) 2026年・第102回 |
| 3区 戸塚→平塚 | 21.4km | 前半の下りと海沿いの風がポイント。富士山や相模湾を望む区間で、向かい風への対応力も問われる。 | 59分25秒 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学) 2020年・第96回 |
| 4区 平塚→小田原 | 20.9km | 往路終盤の平地区間。終盤には上りがあり、5区へ好位置でつなぐための安定した走りが求められる。 | 1時間00分00秒 イェゴン・ヴィンセント(東京国際大学) 2023年・第99回 |
| 5区 小田原→箱根町 | 20.8km | 「山上り」。標高約874mの国道1号最高地点へ向かい、後半の下りへの切り替えも重要になる。 | 1時間07分16秒 黒田朝日(青山学院大学) 2026年・第102回 |
| 6区 箱根町→小田原 | 20.8km | 「山下り」。急カーブ、路面、足への負担、朝の冷え込みに対応しながらスピードを維持する。 | 56分47秒 野村昭夢(青山学院大学) 2025年・第101回 |
| 7区 小田原→平塚 | 21.3km | 細かなアップダウンに加え、気温や日差しの変化が大きい。一定のペースを保つ力が重要。 | 1時間00分43秒 佐藤圭汰(駒澤大学) 2025年・第101回 |
| 8区 平塚→戸塚 | 21.4km | 気温上昇や風の影響を受けやすい。湘南新道の上りを含む終盤の粘りが試される。 | 1時間03分45秒 塩出翔太(青山学院大学) 2026年・第102回 |
| 9区 戸塚→鶴見 | 23.1km | 優勝争いやシード権争いが動く長距離区間。順位を押し上げる力と、追われる展開での冷静さが問われる。 | 1時間07分15秒 中村唯翔(青山学院大学) 2022年・第98回 |
| 10区 鶴見→大手町 | 23.0km | 最終区間。優勝やシード権の行方が決まる舞台で、競り合いへの対応と最後まで落ちない走力が重要。 | 1時間07分31秒 佐藤圭汰(駒澤大学) 2026年・第102回 |
※区間距離は現行コースの数値。記録は2026年の第102回大会終了時点。4区・5区は第93回大会からコースが変更されており、各区間の歴代最速ランキングには、それぞれ距離変更後の記録が採用されています。
【往路1〜5区】箱根駅伝の流れを変える各区間の特徴
1区は、スタート直後の集団戦と終盤の仕掛けが焦点です。序盤から大きく飛ばすだけではなく、集団の中で脚を温存し、勝負どころで動けるかが問われます。第102回大会では國學院大學の青木瑠郁が1時間00分28秒で走り、区間記録を更新しました。
2区は、各校のエースが集まる「花の2区」です。23.1kmという長さに加え、権太坂や終盤のアップダウンが選手を苦しめます。ここで順位を大きく上げる「ごぼう抜き」が起きることもあり、チームの戦略を象徴する区間です。2026年には城西大学のヴィクター・キムタイが1時間05分09秒を記録し、歴代最速となりました。
3区は、下りを生かしたスピードと海風への対応力が鍵です。戸塚から平塚へ向かうコースでは、富士山や相模湾を望む海沿いを走ります。区間記録は東京国際大学のイェゴン・ヴィンセントが2020年に記録した59分25秒。2026年の区間賞は中央大学の本間颯で、記録は1時間00分08秒でした。
4区は、5区の山上りに向けた重要なつなぎの区間です。現行コースでは20.9km。往路の順位を維持・改善しながら、小田原中継所で山上りの走者にたすきを渡す必要があります。2026年は早稲田大学の鈴木琉胤が1時間00分01秒で区間賞を獲得し、歴代区間記録の2位に入りました。
5区は、標高差を克服する「山上り」の区間です。距離は20.8kmですが、数字だけでは負荷を測れません。国道1号の最高地点に向かう上りに加え、最高地点を越えてからの下りも待っています。上りに強い選手を配置するだけでなく、呼吸や脚の消耗を管理し、下りで走りを切り替える能力も求められます。
2026年の5区では、青山学院大学の黒田朝日が1時間07分16秒で区間新記録を樹立しました。山上りでの大幅なタイム短縮は、往路の順位だけでなく、翌日の復路の展開にも影響します。

【復路6〜10区】山下りからゴールまでの勝負どころ
6区は、箱根の山を下る特殊な区間です。序盤には上りがあるものの、その後は急な下りが続きます。スピードを出すだけでなく、急カーブでのコース取り、着地の衝撃、残り数キロでのペース配分まで考えなければなりません。2025年に青山学院大学の野村昭夢が出した56分47秒が、2026年終了時点の区間記録です。
2026年の6区では創価大学の小池莉希が56分48秒で区間賞を獲得しました。区間記録にはわずか1秒届かなかったものの、現行コースの歴代2位に相当するタイムです。山下りでは、区間賞と歴代最速の差が数秒になることもあります。
7区は、気温や日差しの変化への対応がポイントです。小田原から平塚へ向かう21.3kmのコースでは、細かなアップダウンが続きます。2025年に駒澤大学の佐藤圭汰が1時間00分43秒の区間記録を樹立しました。2026年の区間賞は國學院大學の高山豪起で、記録は1時間00分54秒です。
8区は、後半の上りと体力の消耗に耐える区間です。平塚から戸塚までの21.4kmでは、湘南新道に入ってからの上りが選手を苦しめます。復路が進むにつれて気温も上がりやすく、序盤の好ペースを最後まで維持できるかが問われます。2026年には青山学院大学の塩出翔太が1時間03分45秒で走り、従来の区間記録を更新しました。
9区は、優勝争いとシード権争いの両方で重要な区間です。23.1kmを走り、鶴見中継所で最終10区へたすきをつなぎます。先行するチームを追う側には攻める判断が求められ、リードを持つ側にはペースを崩さない冷静さが必要です。区間記録は青山学院大学の中村唯翔が2022年に記録した1時間07分15秒です。
10区は、東京・大手町のゴールまで走り切る最終区間です。距離は23.0km。優勝争いが続いていれば最後の逆転が起きる可能性があり、シード権を争うチームにとっても一つの順位が翌年度の出場条件に関わります。2026年は駒澤大学の佐藤圭汰が1時間07分31秒で走り、区間記録を更新しました。
【2026年最新】第102回箱根駅伝は区間記録更新ラッシュ
2026年1月2日・3日の第102回大会では、青山学院大学が往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒、総合10時間37分34秒を記録しました。往路・復路・総合のすべてで大会記録を更新し、3年連続9回目の総合優勝を果たしています。公式記録では、総合2位の國學院大學が10時間40分07秒、3位の順天堂大学が10時間43分55秒でした。
この大会では、1区、2区、5区、8区、10区の5区間で現行コースの区間記録が更新されました。特に1区では青木瑠郁が1時間00分28秒を記録し、中央大学の藤田大智も1時間00分37秒で従来の記録を上回っています。2区のキムタイ、5区の黒田朝日、8区の塩出翔太、10区の佐藤圭汰も歴代最速の記録を打ち立てました。
2026年の各区間賞を振り返ると、区間新記録が出た区間だけでなく、歴代上位に迫る好記録も目立ちます。6区では小池莉希が56分48秒、7区では高山豪起が1時間00分54秒、9区では佐藤有一が1時間07分38秒を記録しました。区間記録の保持者と、その年の区間賞獲得者を照らし合わせると、選手の成長やコース攻略の進化も見えてきます。
ただし、大会新記録と区間新記録は別の記録です。大会新記録はチーム全体の往路・復路・総合タイムを対象とし、区間新記録は各区間を走った個人のタイムを対象とします。チーム全体の記録が更新されても、10区間すべてで区間記録が更新されるわけではありません。

【歴代区間記録の正しい見方】区間賞・区間順位・区間タイムの違い
箱根駅伝の記録を比較するときに押さえたいのが、「区間賞」「区間順位」「区間記録」の違いです。似た言葉ですが、示している内容は異なります。
- 区間賞:その大会の該当区間で最も速いタイムを記録した選手に与えられる賞です。
- 区間順位:同じ大会の同じ区間に出場した選手同士で比較した順位です。
- 区間タイム:選手が担当区間を走り切るまでに要した時間です。
- 区間記録:公式の集計対象となる大会の中で、該当区間の最速タイムとして認められた記録です。
- 往路・復路・総合記録:それぞれ往路5区間、復路5区間、全10区間のチーム合計タイムです。
例えば、2026年の6区では小池莉希が56分48秒で区間賞を獲得しましたが、歴代区間記録は野村昭夢の56分47秒です。つまり、区間賞を獲得しても、歴代最速になるとは限りません。同様に、ある大会で区間順位が上位でも、過去の高速レースと比べればタイムが遅い場合もあります。
もう一つの注意点は、コース変更です。日本テレビの公式記録では、4区・5区は第93回大会からコースが変更されたと説明されています。また、公式の歴代最速ランキングは区間ごとに異なる大会から集計を開始しています。距離やコースが異なる時代のタイムを単純に並べて「歴代最速」と判断するのは適切ではありません。
さらに、関東学生連合チームの選手が出したタイムは、オープン参加のため公式の区間記録として扱われない場合があります。順位や記録を比較する際は、公式ランキングで参考記録が除外されているかどうかも確認すると、数字の意味を正しく理解できます。
【プロの結論】箱根駅伝は区間の個性とチーム戦略で読み解く
箱根駅伝を深く楽しむなら、単純な順位だけでなく、区間ごとに何が起きたのかを追うのが近道です。1区で流れをつくり、2区でエースが勝負し、5区で山を攻略する往路。6区で下りの技術を発揮し、9区・10区でリードを守る、あるいは逆転を狙う復路。それぞれの区間がチーム全体の戦略に組み込まれています。
観戦するときは、次の3点を基準にすると、順位表や区間タイムの見方が変わります。
- 選手の適性を見る:山上り・山下り・海沿いの風・長距離の平地など、区間ごとの条件に選手の強みが合っているかを確認する。
- 区間順位と通過順位を分ける:その区間で速かったかどうかと、たすきを受け渡した時点でチームが何位だったかは別の情報です。
- 記録の条件をそろえる:現行コースの区間記録、大会ごとの区間賞、往路・復路・総合記録を混同せず、同じ条件で比較する。
特に、記録更新が相次いだ第102回大会は、各区間の記録が更新されることでチーム全体のタイムも大きく変わり得ることを示しました。一方で、区間賞を多く獲得することと総合優勝することは同じではありません。たすきをつなぐ10人の走りを合計した結果が、最終的な総合順位を決めます。
【箱根駅伝区間】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝は全部で何区間あり、総距離は何kmですか?
A1:全10区間で、総距離は217.1kmです。往路は1区から5区までの107.5km、復路は6区から10区までの109.6kmで構成されています。
Q2:箱根駅伝で最も距離が長い区間はどこですか?
A2:2区と9区がそれぞれ23.1kmで、現行コースでは最長です。2区は「花の2区」と呼ばれるエース区間、9区は優勝争いやシード権争いが動きやすい復路の重要区間です。
Q3:箱根駅伝の歴代区間記録は2026年時点で何分ですか?
A3:2026年の第102回大会終了時点では、1区が1時間00分28秒、2区が1時間05分09秒、3区が59分25秒、4区が1時間00分00秒、5区が1時間07分16秒、6区が56分47秒、7区が1時間00分43秒、8区が1時間03分45秒、9区が1時間07分15秒、10区が1時間07分31秒です。コース変更前の記録は現行コースの歴代最速記録と区別して確認してください。
Q4:2026年の第102回箱根駅伝で総合優勝した大学はどこですか?
A4:青山学院大学です。総合10時間37分34秒で優勝し、往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒でも大会記録を更新しました。
Q5:区間賞を獲得すれば、歴代区間記録も更新したことになりますか?
A5:必ずしもそうではありません。区間賞はその大会の区間最速を意味しますが、歴代区間記録は過去の対象大会も含めた最速タイムです。2026年の6区では小池莉希が区間賞を獲得しましたが、歴代区間記録は前年の野村昭夢が保持しています。
まとめ:箱根駅伝の全10区間と2026年最新記録を押さえよう
箱根駅伝の区間を理解するには、各区間の距離、コースの特徴、歴代区間記録、そして大会当日の区間順位を組み合わせて見ることが大切です。1区から10区までの走りはそれぞれ異なる条件に左右され、どこか一つの区間だけで総合優勝が決まるわけではありません。
2026年の第102回大会では、青山学院大学が往路・復路・総合の大会記録を更新し、1区、2区、5区、8区、10区でも歴代区間記録が塗り替えられました。区間記録は、選手の走力だけでなく、コースへの適応、ペース配分、気象条件、チームの配置戦略が重なって生まれるものです。
今後の箱根駅伝を観戦する際は、区間賞だけでなく、区間タイムと通過順位の変化にも注目してみてください。各区間の特徴を知っておけば、たすきがつながるたびに変化するレース展開を、より立体的に楽しめます。 (出典: 箱根 駅伝 区間(Yahoo!ニュース))