認知症になりやすい血液型はある?AB型の82%説と2026年の研究・予防策を徹底解説

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認知症になりやすい血液型はある?AB型の82%説と2026年の研究・予防策を徹底解説
認知症になりやすい血液型はある?AB型の82%説と2026年の研究・予防策を徹底解説
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🎵 認知症になりやすい血液型はある?AB型の82%説と2026年の研究・予防策を徹底解説

「AB型は認知症になりやすい」「O型は認知症のリスクが低い」――そんな情報を見て、自分や家族の将来が気になった人もいるのではないでしょうか。実際、2014年に米国の医学誌『Neurology』で発表された研究では、AB型の人に認知機能低下のリスクが高いという結果が報告されました。注目された数字は、オッズ比1.82、すなわち約82%高いというものでした。

ただし、この研究が調べたのは認知症そのものではなく、認知機能の低下です。その後に発表された大規模な疫学研究では、ABO血液型と認知症の発症リスクに明確な関連が認められないという結果も報告されています。2026年現在、特定の血液型を認知症になりやすい型、なりにくい型と断定できるだけの科学的根拠は確立していません。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:2014年の米国研究では、AB型と認知機能低下との関連が報告されたが、認知症の発症率が82%上昇すると証明した研究ではない。
  • 要点2:血液凝固に関わる第VIII因子が研究の注目点となったものの、AB型と認知機能低下の関連を説明する仕組みは確定していない。
  • 要点3:血液型よりも、血圧・血糖・コレステロールの管理、運動、禁煙、社会的交流、聴力のケアなど、対策可能なリスク要因への対応が重要。

【先に結論】認知症になりやすい血液型はあるのか?

現在の医学研究からは、A型・B型・AB型・O型のうち、特定の血液型が認知症になりやすいと断定することはできません。AB型と認知機能低下の関連を示した研究は存在しますが、認知症の発症との関連を調べた別の大規模研究では、明確な関連が確認されていないためです。

ここで押さえておきたいのは、「認知機能低下」と「認知症」は同じものではないという点です。認知機能低下は、記憶力や注意力、思考力などが低下した状態を指します。一方、認知症は、脳の病気などによって認知機能が低下し、日常生活に支障が生じる状態です。認知機能が低下した人が全員、認知症へ進行するわけではありません。

また、認知症にはアルツハイマー病や血管性認知症など、複数の原因があります。発症には年齢、遺伝的な要因、血管の健康状態、生活習慣、聴力など、さまざまな要因が関係します。血液型だけで将来の発症を予測することはできません。

したがって、AB型の人が必要以上に不安を感じたり、O型の人が自分は安心だと考えたりするのは適切ではありません。研究で示された統計的な関連と、一人ひとりの将来の発症リスクは区別して考える必要があります。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:rojin-home.com)

【82%の正体】米国バーモント大学医学部などの研究で何がわかったのか

AB型と認知機能低下の関係を広く知らしめたのが、米国バーモント大学医学部などの研究者が参加した研究です。Kristine S. Alexander氏らによる論文「ABO blood type, factor VIII, and incident cognitive impairment in the REGARDS cohort」は、2014年9月に医学誌『Neurology』に掲載されました。

研究では、米国の黒人・白人成人を対象とするREGARDSコホートのデータを用い、認知機能の低下とABO血液型、第VIII因子との関係を調べています。分析対象となったのは、認知機能低下が確認された495人と対照群587人です。追跡期間は平均3.4年で、血液型は遺伝子型の解析によって判定されました。

その結果、年齢、人種、地域、性別などを調整した分析で、AB型と認知機能低下との関連が認められました。報告されたオッズ比は1.82(95%信頼区間1.15~2.90)です。これが「AB型は認知機能低下リスクが82%高い」と紹介される根拠になっています。

しかし、オッズ比1.82という数字には注意が必要です。これは研究対象者の条件において、AB型と認知機能低下との統計的な関連が示されたという意味であり、個人が認知症になる確率が82ポイント上がるという意味ではありません。絶対的な発症確率が82%増えると単純に解釈することもできません。

さらに、研究の評価対象は認知機能低下であり、アルツハイマー病などの認知症の診断そのものではありません。この結果だけで「AB型は認知症になりやすい」と結論づけるのは、研究で確認された範囲を超えた解釈です。

研究チームが示したのは、AB型と認知機能低下との関連を示唆するデータです。血液型が認知機能低下を直接引き起こすことや、AB型の人が必ず認知症を発症しやすくなることまで証明したわけではありません。

【第VIII因子の謎】AB型と血液凝固、認知機能にはどんな関係があるのか

この研究で注目されたもう一つの要素が、第VIII因子(血液凝固第8因子)です。第VIII因子は、血液を固める仕組みに関わるタンパク質で、血液凝固の働きを正常に保つうえで重要な役割を担っています。

血液型と第VIII因子が注目される背景には、血管の健康と脳の働きとの関係があります。血液凝固に関わるタンパク質の濃度や働きは、血栓形成などの血管系の問題と関連します。脳の血管に障害が起きれば、脳組織への血流が妨げられ、認知機能に影響を及ぼす可能性があります。

Alexander氏らの研究では、第VIII因子の血中濃度が40 IU/dL高くなるごとに、認知機能低下との関連を示すオッズ比は1.24(95%信頼区間1.10~1.38)でした。また、第VIII因子の平均値は、AB型で142 IU/dL、O型で104 IU/dLと報告されています。

この数値から、第VIII因子がAB型と認知機能低下との関係を説明するのではないか、という仮説が考えられます。しかし、研究で推定された媒介割合は18%で、その信頼区間はマイナス30%から68%と幅広く、統計的に有意な媒介効果は確認されませんでした。

つまり、AB型の人で第VIII因子の平均値が高かったことと、第VIII因子がAB型と認知機能低下との関連を引き起こしていることは、別の問題です。第VIII因子が関係する可能性はありますが、それが主要な原因であると確定したわけではありません。

なお、O型の平均値がAB型より低かったという結果も、O型なら認知症になりにくいことを直接示してはいません。比較されたのは第VIII因子の平均値であり、血液型ごとの認知症発症率を確定するデータではないからです。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:朝日新聞デジタル)

【研究結果を比較】AB型と認知症の関連性は、その後どう検証されたのか

血液型と認知症の関係を判断するには、一つの研究だけでなく、対象者の規模や追跡期間、評価した病気の違いを比較することが重要です。疫学研究では、対象者や研究方法が異なると、結果が一致しない場合があります。

研究・発表年対象・方法主な結果と解釈
米国REGARDS研究・2014年認知機能低下群495人、対照群587人。平均追跡期間3.4年。AB型と認知機能低下の関連を報告。オッズ比1.82。ただし認知症の発症を直接証明した研究ではない。
スカンジナビア研究・2015年スウェーデン・デンマークの献血者1,598,294人。2,400万以上の人年を追跡。アルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症について、ABO血液型との明確な関連を認めなかった。
UK Biobank研究・2024年487,425人を対象としたABO遺伝子型と認知症リスクの解析。全体解析でBB遺伝子型と一部の認知症リスクとの関連が報告された。AB型が一律に高リスクという結果ではない。

2015年に『PLOS ONE』で発表されたスカンジナビアの研究では、約160万人の献血者を対象に、アルツハイマー病、血管性認知症、その他の認知症と血液型との関連を調べました。観察された症例はアルツハイマー病3,615件、血管性認知症1,842件、その他の認知症9,091件でしたが、全体としてABO血液型とこれらの認知症との明確な関連は確認されませんでした。

さらに、2024年に公表されたUK Biobankの研究では、約48万7,000人のデータを用い、ABOの血液型だけでなく、AA・AO・BB・BO・AB・OOなどの遺伝子型と認知症リスクとの関係が検討されました。全体解析ではBB遺伝子型について一部の認知症リスクとの関連が報告されていますが、これはAB型が認知症になりやすいという説をそのまま裏付ける結果ではありません。

血液型という表現型と、ABO遺伝子の型は関連していますが、研究で評価しているものが必ずしも同じではありません。性別やAPOE遺伝子型などの条件によって関連が異なる可能性も検討されています。遺伝情報から病気のリスクを調べる場合も、単一の遺伝子や血液型だけで将来を決めつけることはできません。

こうした研究結果を総合すると、AB型と認知機能低下との関連を示す研究はある一方、臨床的な認知症の発症については一貫した結果が得られていないことがわかります。現段階では、血液型による認知症リスクの明確な順位づけはできません。

また、「AB型で右利きの人は認知症になりやすい」という説についても注意が必要です。2014年のREGARDS研究は右利きか左利きかを基準にAB型の人を分類し、発症リスクを比較した研究ではありません。そのため、この研究を根拠に右利きのAB型の人が特に危険だと判断することはできません。

【2026年の予防策】血液型よりも優先したい生活習慣と受診の目安

血液型を変えることはできませんが、認知症に関係する複数のリスク要因には、日常生活や医療によって対処できるものがあります。予防を考えるなら、根拠の限られた血液型の説に注目するより、対策できる要因を一つずつ管理することが現実的です。

世界保健機関(WHO)は2026年7月、認知機能低下と認知症のリスク低減に関するガイドラインの第2版を公表しました。WHOは、生活習慣や健康状態、環境などの修正可能な要因が認知症リスクに大きく関係しており、リスクの予防や発症の遅延につながる可能性があると説明しています。最大45%という数字は、修正可能な要因に関連づけられるリスクについての推計であり、誰もが生活習慣の改善だけで発症リスクを45%減らせるという保証ではありません。

日常生活では、次のような取り組みが認知機能の維持に役立ちます。

  • 運動を習慣にする:歩行などの身体活動を無理のない範囲で続け、座りっぱなしの時間を減らします。
  • 血圧・血糖・コレステロールを管理する:高血圧、糖尿病、脂質異常症などを放置せず、健診結果を確認して必要な治療を受けます。
  • 禁煙し、飲酒を控える:喫煙を避け、有害な飲酒を減らすことは、脳や血管の健康を守るうえで大切です。
  • バランスのよい食事を心がける:特定の食品だけに頼らず、栄養の偏りを避け、健康的な体重を維持します。
  • 人との交流や知的活動を続ける:会話、趣味、学習、地域活動など、自分に合った形で社会とのつながりを保ちます。
  • 聴力や視力の問題に対処する:聞こえにくさや見えにくさを放置せず、必要に応じて検査や補助機器の利用を検討します。
  • 睡眠や気分の変化を軽視しない:睡眠の問題や抑うつなどが続く場合は、医療機関に相談します。

サプリメントについても、過度な期待は禁物です。WHOの2026年ガイドラインでは、欠乏症などの診断がない人に対して、認知機能低下や認知症のリスク低減だけを目的にビタミンB・E、オメガ3脂肪酸、マルチビタミン・ミネラルなどを補給することは推奨されていません。自己判断でサプリメントを増やすより、必要性を医師に相談することが大切です。

また、物忘れが続く、同じ質問を何度もする、慣れた作業が難しくなる、予定や金銭管理に支障が出るといった変化が見られた場合は、血液型に関係なく医療機関への相談を検討してください。こうした症状には、認知症以外にも、うつ病、薬の副作用、甲状腺の病気、ビタミン不足など、原因によっては治療可能なものがあります。

本人や家族が変化を感じたときは、かかりつけ医や認知症疾患医療センターなどに相談し、必要な評価を受けることが重要です。血液型だけで将来を心配するよりも、現在の健康状態や生活上の変化に目を向けることが、適切な対応につながります。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:tiktok.com)

【認知症になりやすい血液型】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:認知症になりやすい血液型はAB型ですか?

A1:AB型と認知機能低下との関連を示した2014年の研究はありますが、AB型が認知症になりやすいと確立されたわけではありません。大規模な別の研究では、ABO血液型と認知症の明確な関連は確認されていません。

Q2:AB型は認知機能低下のリスクが82%高いというのは本当ですか?

A2:2014年のREGARDS研究で、AB型と認知機能低下との関連を示すオッズ比1.82が報告されたのは事実です。ただし、対象となったのは認知機能低下であり、認知症の発症確率が82%上がると証明されたわけではありません。

Q3:O型は認知症になりにくいのでしょうか?

A3:O型の人が認知症になりにくいと断定できる科学的根拠はありません。AB型とO型では第VIII因子の平均値に差が報告されていますが、血液型ごとの認知症発症リスクを確定する結果ではありません。

Q4:AB型で右利きの人は特に認知症になりやすいのですか?

A4:そのように断定できる根拠は確認されていません。82%という数値の根拠となった研究は、右利きか左利きかによるリスクの違いを検証したものではありません。

Q5:認知症予防のために、最初に取り組むべきことは何ですか?

A5:まずは血圧、血糖、コレステロールなどの健康状態を確認し、運動、禁煙、バランスのよい食事、人との交流など、継続できる習慣を整えましょう。物忘れなどの変化が気になる場合は、早めに医療機関に相談してください。

まとめ:血液型の数字に振り回されず、根拠のある認知症予防を

「認知症になりやすい血液型」という疑問に対して、2026年現在、医学的に確立された答えはありません。AB型の認知機能低下リスクが82%高いという数字は、2014年の研究で報告されたオッズ比1.82に由来します。しかし、その研究が示したのは認知機能低下との関連であり、認知症の発症との因果関係ではありません。

第VIII因子の血中濃度やABO遺伝子型に関する研究は、血液型と脳の健康の関係を理解するための手がかりになります。一方、2015年の大規模なスカンジナビア研究などでは、血液型と認知症との明確な関連は確認されていません。疫学研究の結果を読むときは、対象者、評価項目、統計指標、追跡期間、ほかの研究との一致を確かめることが大切です。

認知症のリスクは、血液型だけで決まるものではありません。血管の健康を守ること、運動を続けること、聴力の問題に対処すること、社会的なつながりを保つことなど、今から取り組める対策があります。

AB型だからといって必要以上に恐れる必要はなく、O型だからといって予防をおろそかにすることもできません。血液型による単純なランキングより、科学的な根拠に基づいた生活習慣の改善と、気になる症状への早めの対応を優先することが、自分と家族の脳の健康を守るための現実的な選択です。 (出典: 認知 症 に なり やすい 血液 型(Yahoo!ニュース))

認知症になりやすい血液型