相撲懸賞金は1本いくら?2026年最新の内訳・手取り・歴代記録を徹底解説
大相撲の取組で、勝った力士が行司の軍配から受け取る懸賞金。土俵を回る懸賞旗や、勝ち名乗りのあとに渡される分厚い封筒を見て、「相撲の懸賞金は1本いくらなのか」「力士は実際にいくら持ち帰れるのか」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
2026年10月時点で、懸賞金は1本7万円(税込)です。ただし、7万円すべてが勝った力士に渡るわけではありません。日本相撲協会の事務経費が1万円、力士側の獲得分が6万円で、そのうち5万円は納税充当金として預けられ、土俵上で現金として手渡されるのは1万円です。さらに2026年秋場所では、懸賞の実際の掲出本数が過去最多を更新しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 懸賞金の基本額:1本7万円。協会の事務経費1万円を差し引いた6万円が勝ち力士側の獲得分です。
- 力士の手取り:現金の手渡しは1本1万円。残り5万円は納税充当金として本人名義で預けられます。
- 2026年の最新記録:9月場所の懸賞掲出は3,688本で過去最多。1場所の懸賞本数や力士別ランキングにも注目が集まっています。
【2026年最新】相撲の懸賞金は1本7万円!内訳を一覧で解説
日本相撲協会の公式案内によると、大相撲の懸賞金は1本7万円(税込)です。この金額は、2019年9月場所から適用されています。企業や団体がスポンサーとなり、指定した幕内の取組に懸賞をかけ、勝った力士がその懸賞金を受け取る仕組みです。
ここで押さえておきたいのが、スポンサーが支払う金額と、勝った力士が実際に受け取る金額は異なるという点です。7万円は、協会の事務経費と力士側の獲得分に分けられます。
| 項目 | 1本あたりの金額 | 内容 |
|---|---|---|
| スポンサーの支払額 | 7万円 | 懸賞1本あたりの税込総額 |
| 日本相撲協会の事務経費 | 1万円 | 取組表への掲載、場内放送などにかかる費用 |
| 勝ち力士側の獲得分 | 6万円 | 現金の手渡し分と納税充当金の合計 |
| 納税充当金 | 5万円 | 獲得した力士本人名義で預けられる金額 |
| 土俵上での現金手渡し | 1万円 | 勝ち名乗りの際に力士が直接受け取る現金 |
つまり、懸賞金7万円の内訳は、協会の事務経費1万円+納税充当金5万円+現金手渡し1万円です。納税充当金5万円と現金1万円を合わせた6万円が、勝った力士側の獲得分となります。
協会の事務経費には、取組表への提供者名の掲載や、取組直前の場内放送などが含まれます。スポンサーにとっては、単に勝負に賞金を提供するだけでなく、会場の観客や取組表を通じて企業名を知ってもらえる広告機会でもあるのです。
なお、2025年5月場所以降は、土俵上で手渡される現金が1本あたり1万円となっています。以前は3万円が手渡されていたため、現在の映像を見て「封筒の中身が減った」と感じる人もいるかもしれません。しかし、これは懸賞金そのものが減額されたという意味ではありません。

【力士の手取りと税金】7万円のうち5万円が納税充当金になる理由
懸賞金の仕組みで誤解されやすいのが、「手取り」という言葉の意味です。土俵上で現金を受け取る場面だけを見れば1本1万円ですが、力士側に配分される金額は6万円です。残る5万円は納税充当金として預けられます。
たとえば、1本の懸賞がかかった取組に勝てば、現金1万円を受け取り、5万円は納税に備えるための預り金として扱われます。10本の懸賞がかかった取組なら、スポンサー負担は合計70万円、協会の事務経費は10万円、勝ち力士側の獲得分は60万円です。そのうち50万円が納税充当金、10万円が土俵上で手渡される現金になります。
このように、懸賞金の金額を比較するときは、次の3つを区別する必要があります。
- 懸賞金の総額:スポンサーが支払う7万円。
- 力士側の獲得分:協会の事務経費を差し引いた6万円。
- その場で受け取る現金:封筒などで手渡される1万円。
納税充当金は、税金に充てるために預けられるお金です。したがって、5万円をそのまま「税金として確定した金額」と考えるのも正確ではありません。最終的な税負担は、力士本人の収入や税務上の精算などに関係します。
また、懸賞金は力士の月給や褒賞金とは別の収入です。幕内力士の基本給、各種手当、成績に応じた褒賞金などと、取組ごとに獲得する懸賞金を混同しないことが大切です。
特に注目したいのは、懸賞本数が増えるほど、現金の手渡し額だけでは獲得金額の全体像を把握できなくなる点です。懸賞が30本ならスポンサー負担は210万円、勝ち力士側の獲得分は180万円、土俵上で手渡される現金は30万円。目に見える現金より、制度上の獲得分のほうが大きいのです。
【懸賞本数ランキング】2026年最新の記録と歴代の獲得実績
懸賞本数は、力士の勝ち星だけで決まるわけではありません。番付、対戦相手、取組の注目度、スポンサーからの支持など、複数の要素が影響します。歴代ランキングを見ると、人気力士や優勝争いの中心にいる力士に懸賞が集まりやすい傾向が読み取れます。
2026年9月場所は、実際の懸賞掲出本数が3,688本となり、過去最多を更新しました。幻の数字ではなく、実際に掲出された本数であることがポイントです。事前申込本数は3,895本で、実際の掲出数とは異なります。
2026年の場所別の動きを整理すると、次のようになります。
- 2026年春場所:実際の掲出本数は2,481本。
- 2026年夏場所:実際の掲出本数は3,563本。事前申込は4,241本。
- 2026年名古屋場所:実際の掲出本数は3,377本で、地方場所の最多記録を更新。
- 2026年秋場所:実際の掲出本数は3,688本で、全体の過去最多を更新。
これらの数字は、日刊スポーツやTHE GOLD ONLINEなどが日本相撲協会の発表や各種報道をもとに紹介しています。2026年は夏場所の事前申込が4,241本に達しただけでなく、秋場所でも実際の掲出数が夏場所の記録を上回りました。事前申込と実績を分けて見ることで、スポンサーの関心と実際の取組で掲出された懸賞の動きを区別できます。
力士別のランキングにも、興味深い動きがあります。日刊スポーツの秋場所千秋楽の集計では、大の里が698本でトップとなり、安青錦365本、霧島259本、藤ノ川239本、琴桜225本と続きました。これは秋場所の力士別集計であり、年間累計とは別の数字です。
一方、月刊相撲の掲載データをもとにしたランキングでは、2026年7月場所までの年間累計で霧島が1,114本、豊昇龍が1,042本、熱海富士が970本となっています。2025年の年間ランキングは、大の里2,432本、豊昇龍1,657本、琴櫻838本でした。
さらに、2018年以降の通算ランキングでは、2026年7月場所までの集計で貴景勝が5,205本、豊昇龍が5,003本、大の里が4,191本とされています。月刊相撲の数値を集計した「大相撲のはてなに効く!観戦ガイド」では、年ごと、場所ごと、通算のランキングが整理されています。
こうしたランキングを読む際は、集計対象と更新時点の確認が欠かせません。場所別の実績と年内累計、事前申込本数と実際の掲出本数は、それぞれ別の指標です。異なる集計を同じ基準の数字として比較しないことが、懸賞金の記録を正しく理解するコツです。

【最高記録を検証】1番・1日・1場所で懸賞はいくら動く?
懸賞金の記録には、1番の取組にかかった本数、1日の掲出本数、1場所の総本数という複数の基準があります。どの記録を指しているかによって、数字の意味は変わります。
1番の取組にかかった懸賞本数では、2024年1月場所14日目の琴ノ若(現・琴櫻)と霧島の一番で記録された63本が知られています。1本7万円で計算すると、スポンサーが負担する総額は441万円です。現在の配分に換算した場合、勝ち力士側の獲得分は378万円で、現金手渡し分が63万円、納税充当金が315万円となります。なお、実際の取組が行われた2024年当時は、土俵上の現金手渡し額が現在とは異なっていました。
1日の懸賞掲出本数では、2026年5月11日に314本が掲出され、1日の最多記録を更新したと報じられています。1場所の総本数については、2026年9月場所の3,688本が最新の最多記録です。7万円を掛けると、スポンサーが負担した金額に換算して2億5,816万円に相当します。
過去の記録としては、2015年初場所で白鵬が獲得した545本も知られています。当時は1本あたりの懸賞金額や配分が現在と異なっていたため、本数と獲得金額は分けて比較する必要があります。近年は懸賞の総本数そのものが増えており、2025年秋場所の大の里が獲得した519本、2026年秋場所の力士別集計なども、記録を考えるうえで重要な数字です。
こうした数字が増えている背景には、相撲人気だけでなく、企業の広告活動という側面があります。懸賞は取組に勝つ力士への賞金であると同時に、スポンサーが企業名やブランドを観客に伝えるための広告手段でもあります。人気力士の対戦や優勝争いの取組に懸賞が集まりやすいのは、その一番が多くの観客の目に触れるためです。
【スポンサー向け】懸賞金の申込方法と費用、懸賞旗の仕組み
懸賞を申し込む場合は、日本相撲協会の公式案内に従い、懸賞係へ問い合わせるのが基本です。スポンサーは希望する幕内の取組や応援する力士の取組に懸賞をかけられます。企業や団体にとっては、土俵上での掲出だけでなく、取組表への掲載や場内放送を通じて名前を知らせられる点が特徴です。
日本相撲協会の公式案内では、懸賞の申込条件として、1日1本以上、1場所15本以上が示されています。追加の申込みは1本から受け付けています。1場所15本を申し込む場合、基本費用は1本7万円の15本分で、合計105万円(税込)です。
申込みにあたっては、提供者名や広告原稿の準備も必要です。提供者名は企業名などを織り込んだ原稿として取組表に印刷され、取組直前の場内放送でも読み上げられます。原稿は15文字以内とされているため、長い広告文をそのまま伝えるというより、社名やブランド名、短いメッセージを印象づける形になります。
懸賞旗もスポンサー側で制作し、持ち込む仕組みです。公式案内に記載された寸法は、横70センチ、縦120センチ。土俵上に掲げるため、デザインには一定の制限があります。旗の制作や申込条件の詳細は、協会の懸賞係に確認する必要があります。
2026年秋場所では、事前申込が141社から計3,895本に達し、新規申込みも15社ありました。デイリースポーツの報道によると、拓殖大学が同校出身の藤凌駕、朝白龍の取組に懸賞を申し込み、総合大学として初めての新規申込みとなりました。また、熱海富士の取組には「熱海プリン」など地元静岡にゆかりのある企業からの申込みが集まりました。
こうした事例から分かるのは、懸賞の申込みが単純に番付の高さだけで決まるわけではないということです。出身地とのつながり、母校への応援、地域の知名度向上、企業のブランド戦略など、スポンサーが懸賞を出す理由はさまざまです。

【相撲観戦がもっと楽しくなる】懸賞金が多い理由と手刀の作法
懸賞が多い取組には、いくつかの共通点があります。横綱や大関など注目度の高い力士の対戦、優勝争いに直結する一番、人気力士が登場する結びの取組などは、観客の関心が集まりやすい場面です。スポンサーにとっても広告効果が期待できるため、懸賞が集中しやすくなります。
ただし、懸賞本数は力士の強さをそのまま数値化したものではありません。番付が上位でも、対戦相手やスポンサーの意向によって懸賞が少ないことはあります。反対に、地元企業や母校からの支援が集まれば、番付だけでは説明できない本数になる場合もあります。懸賞本数は、成績に加えて人気、注目度、地域とのつながりを映す指標なのです。
そして、懸賞がかかった取組で勝った力士が行う「手刀(てがたな)」にも、正式な作法があります。力士は勝ち名乗りを受け、行司が軍配に乗せて差し出した懸賞金を受け取る際、指をそろえた手を軍配の前で動かします。一般に、左・右・中の順に手刀を切るとされています。
日本相撲協会の公式クイズでは、この作法について、五穀の守り三神への感謝を表す礼儀と説明しています。左は神産巣日神(かみむすびのかみ)、右は高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、中央は天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)に対応するとされます。手刀を切る作法は、昭和41年(1966年)7月場所から正式な相撲の規則として実施されています。
懸賞旗が回る場面から、勝った力士が手刀を切って賞金を受け取る瞬間までには、広告、競技、伝統的な礼儀という複数の要素が凝縮されています。懸賞金の額だけでなく、スポンサーの名前がどのように紹介され、力士がどのように受け取るのかを知ると、土俵上の一連の動作をより深く楽しめます。
【相撲懸賞金1本いくら】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:相撲の懸賞金は1本いくらですか?
A1:2026年10月時点では1本7万円(税込)です。日本相撲協会の事務経費が1万円、勝ち力士側の獲得分が6万円となっています。
Q2:懸賞金7万円のうち、力士がその場で受け取る現金はいくらですか?
A2:土俵上で手渡される現金は1本1万円です。残り5万円は納税充当金として力士本人名義で預けられ、協会の事務経費1万円を合わせると合計7万円になります。
Q3:懸賞金は何本から申し込めますか?
A3:日本相撲協会の公式案内では、1日1本以上、1場所15本以上から申し込めます。追加は1本から受け付けています。1場所15本なら、費用は合計105万円(税込)です。
Q4:2026年に懸賞本数の最多記録は更新されましたか?
A4:更新されました。2026年9月場所の実際の掲出本数は3,688本で、同年夏場所の3,563本を上回り、過去最多となりました。事前申込本数とは区別して見る必要があります。
Q5:懸賞金の本数が多い力士ほど、強いということですか?
A5:必ずしもそうではありません。懸賞本数には、勝ち星や番付だけでなく、取組の注目度、スポンサーの応援、出身地や母校とのつながりなども影響します。懸賞本数は、強さだけでなく人気や広告上の注目度も反映する数字です。
まとめ:懸賞金の金額と仕組みを知れば大相撲はもっと面白い
相撲の懸賞金は、2026年10月時点で1本7万円(税込)です。日本相撲協会の事務経費が1万円、勝ち力士側の獲得分が6万円で、そのうち5万円は納税充当金、現金の手渡しは1万円となっています。金額を正しく理解するには、スポンサーの支払額、力士側の獲得分、実際に手渡される現金を分けて考えることが大切です。
懸賞本数の記録にも動きがあり、2026年秋場所では実際の掲出本数が3,688本に達して過去最多を更新しました。力士別のランキングを見ると、成績や番付だけでなく、地元企業の応援や母校とのつながりなども懸賞の集まり方に影響していることが分かります。
懸賞旗が土俵を回る理由、スポンサーが支払う費用、納税充当金の仕組み、そして勝った力士が行う手刀の作法。これらを知っておけば、次の大相撲観戦では、封筒の中身だけでは見えない懸賞金の仕組みまで楽しめるはずです。 (出典: 相撲 懸賞 金 1 本 いくら(Yahoo!ニュース))