三役相撲とは?これより三役との違い、矢・弦・弓の由来を2026年最新解説
大相撲中継で千秋楽を見ていると、終盤に力士が東西から3人ずつ土俵へ上がり、そろって四股を踏む場面があります。続いて行われるのが「これより三役」と呼ばれる最後の三番です。勝った力士には矢や弦が渡され、結びの一番の後には弓取式が行われます。通常の取組とは異なる、この独特の演出に疑問を持ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実は、「三役相撲」という言葉を理解するには、番付上の三役である大関・関脇・小結と、千秋楽の最後の三番を指す「これより三役」を区別する必要があります。日本相撲協会の公式解説をもとに、三役揃い踏みの仕組み、矢・弦・弓の意味、歴史的な背景を整理します。2026年10月24日時点の本場所日程や最新の番付情報も交えながら、初めて観戦する人にもわかりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:通常の「三役」は大関・関脇・小結を指しますが、「これより三役」は千秋楽の結びを含む最後の三番です。
- 要点2:三役揃い踏みでは東西3人ずつが四股を踏み、最後の三番に向けた独特の儀式を行います。
- 要点3:勝者への贈り物は取組順に矢・弦・弓。結びの一番の弓は、弓取式を行う力士が代わりに受け取ります。
【基本を整理】三役相撲とは?「これより三役」との違い
「三役相撲」という言葉で検索したとき、最初に整理したいのが、番付上の地位と千秋楽の儀式という2つの意味です。大相撲の通常の用法では、三役は大関・関脇・小結の総称です。一方、千秋楽の「これより三役」は、結びの一番を含む最後の三番を指します。
日本相撲協会は公式の大相撲クイズで、「これより三役」を千秋楽の残り三番と説明し、その取組を「役相撲」とも呼ぶと紹介しています。したがって、三役相撲について調べる際は、力士の番付を意味する話なのか、千秋楽の最後の三番を意味する話なのかを見極めることが大切です。
この違いを理解しておくと、「三役に横綱は含まれるのか」「これより三役には誰が出場するのか」という疑問も整理しやすくなります。

【番付の基礎知識】大関・関脇・小結の違いと横綱の扱い
番付上の三役は、大関・関脇・小結という3つの地位で構成されます。それぞれの位置づけは異なり、横綱を含めて同じ意味で使うことはできません。
大関は横綱に次ぐ地位です。関脇は大関の下、小結は関脇の下に位置し、いずれも幕内上位の重要な地位です。これらの力士は上位陣との対戦機会が多く、番付の動向や優勝争いを考えるうえでも注目されます。
では、横綱は三役に含まれるのでしょうか。通常の現代相撲の用法では、横綱は三役とは別格として扱われます。横綱は大関より上に位置する最高位であり、一般的な三役の区分には含めません。
ただし、千秋楽の三役揃い踏みでは横綱が参加することがあります。これは番付上の分類と、儀式の名称が指す範囲が異なるためです。日本相撲協会も、通常の三役は大関・関脇・小結である一方、三役揃い踏みには横綱が登場する場合があると説明しています。
さらに注意したいのが、制度上の「三役」という表現です。年寄名跡などの資格や待遇に関する説明では、関脇・小結を三役と呼び、大関や横綱を別の区分で扱う場合があります。日常的な相撲用語と制度上の用語では範囲が異なることがあるため、使われている文脈を確認しましょう。
【比較で理解】これより三役・三役揃い踏み・役相撲の仕組み
「これより三役」「三役揃い踏み」「役相撲」は、千秋楽の終盤に関連する言葉ですが、同じものを指しているわけではありません。それぞれの役割を押さえると、テレビ中継で何が起きているのかがわかりやすくなります。
| 用語 | 意味 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| 三役 | 通常は大関・関脇・小結という番付上の地位 | 番付表に記載された力士の地位を指す |
| これより三役 | 千秋楽の結びを含む最後の三番 | 行司の口上や、終盤の取組の進行に注目 |
| 役相撲 | 千秋楽の最後の三番の取組 | 三役揃い踏みの後に行われる特別な取組 |
| 三役揃い踏み | 東西3人ずつ、計6人が土俵で四股を踏む儀式 | 東西の力士がそれぞれ三角形の隊形を作る |
三役揃い踏みでは、まず東方から3人が土俵に上がり、続いて西方の3人が上がります。東方は正面から見て前に2人、後ろに1人、西方は前に1人、後ろに2人という三角形の隊形を作り、そろって四股を踏みます。
この三角形の頂点に立つ力士は「扇の要」と呼ばれます。日本相撲協会の公式解説でも紹介されている用語で、三役揃い踏みを観戦するときの見どころの一つです。6人が土俵上で四股を踏む場面を見つけたら、これより三役に向けた儀式が始まったと考えてよいでしょう。
揃い踏みが終わると、行司が「これより三役にござります」と口上を述べ、最後の三番へ進みます。ここでいう三役は、必ずしも大関・関脇・小結の力士だけが出場するという意味ではありません。実際の出場者は、その場所の番付や取組編成などによって決まります。

【矢・弦・弓の謎】勝者に贈られる理由と由来
千秋楽の最後の三番では、通常の取組とは異なり、勝った力士に矢・弦・弓に関する特別な扱いがあります。日本相撲協会の公式解説によると、最初の取組の勝者には矢、2番目の取組の勝者には弦が渡されます。結びの一番の勝者には本来、弓が与えられますが、実際には弓取式を行う力士が代わりに受け取ります。
矢・弦・弓は、武家時代の褒賞の名残とされています。かつては勝者に対する褒美として、弓や矢、刀などの品物が渡されていました。相撲の懸賞は、現在のように懸賞金を渡す形だけではなく、時代によって米や布地、酒、食料品などの現物が贈られることもありました。
日本相撲協会の解説では、平安時代の相撲節会で勝者に米や布地が贈られたことや、昭和30年に懸賞の基準が定められ、現物による懸賞がほとんど姿を消したことも紹介されています。矢・弦・弓の授与は、そうした古い褒賞文化を現在の大相撲に伝える儀式の一つです。
では、なぜ最後の勝者は弓を直接受け取らないのでしょうか。結びの一番の後には弓取式が行われ、その儀式を担当する力士が弓を受け取る形になっているためです。結びの勝者に何も与えられないわけではなく、弓取式につながる独特の慣習として受け継がれています。
観戦中に確認するなら、最初の取組で行司が差し出す矢、2番目の取組で渡される弦、そして結びの一番の後に行われる弓取式という順番を覚えておくと、千秋楽の終盤がさらに興味深くなります。
【歴史と経緯】役相撲はなぜ千秋楽の特別な儀式になったのか
「これより三役」の背景には、現在とは異なる番付制度の歴史があります。日本相撲協会の公式解説によると、横綱が正式に最高位となったのは明治42年(1909年)です。それ以前は大関が最高位だったため、大関・関脇・小結を中心とする三役という呼び名や、最後の三番をそれぞれの役に見立てる考え方が、現在の儀式につながっています。
つまり、現在の「これより三役」は、単に強い力士が最後に3番相撲を取るというだけの言葉ではありません。大関が最高位だった時代の番付観や、勝者に特別な褒賞を与えていた伝統が、千秋楽の進行の中に残っているのです。
一方、現代の取組では横綱が結びの一番を務めることも多く、三役揃い踏みに参加する力士も番付上の三役だけとは限りません。過去の呼称をそのまま現在の番付区分に当てはめると、意味を取り違える原因になります。
歴史を理解する際は、「三役」という言葉が生まれた時代と、現在の番付制度を分けて考えることが重要です。番付の地位としての三役と、千秋楽の儀式としての三役は、歴史的なつながりを持ちながらも、現在では異なる役割を担っています。

【2026年最新】三役相撲を観戦するなら何に注目すべきか
2026年10月24日時点で、直近の本場所は9月場所です。日本相撲協会の「令和八年九月場所 番付トピックス」では、安青錦の大関復帰、熱海富士の3場所連続の関脇在位、新関脇・藤ノ川、新小結・伯乃富士などが紹介されています。こうした番付の変動は、千秋楽の終盤に誰が登場するのかを理解するうえでも参考になります。
次の11月場所は、福岡国際センターで2026年11月8日から22日まで開催される予定です。日本相撲協会の年間日程表によると、番付発表日は10月26日です。したがって、10月24日時点では11月場所の新番付発表前に当たります。最新の三役の顔ぶれを確認する際は、発表前の情報と発表後の番付を混同しないようにしましょう。
観戦で押さえておきたいポイントは、次の3つです。
- 土俵入りの隊形:東西から3人ずつ上がり、三角形を作って四股を踏む場面が三役揃い踏みです。
- 行司の口上:「これより三役にござります」という言葉の後に、最後の三番が始まります。
- 勝者への授与と弓取式:最初の勝者には矢、2番目には弦が渡され、結びの一番の後には弓取式が行われます。
特に覚えておきたいのは、千秋楽の最後の三番に出場する力士が、番付上の三役と必ず一致するわけではないという点です。横綱や大関が参加することもあれば、取組編成によって別の地位の力士が加わる場合もあります。出場者の番付だけで判断せず、儀式の流れとセットで見ることが、三役相撲を正しく理解する近道です。
【三役相撲】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三役相撲とは、具体的にどの取組のことですか?
A1:「三役相撲」という表現は文脈によって意味が異なります。番付上の三役に関する話であれば大関・関脇・小結の力士の相撲を指すことがあり、千秋楽の最後の三番については「これより三役」や「役相撲」という呼び方が用いられます。
Q2:横綱は三役に含まれますか?
A2:通常の現代相撲の用法では、横綱は三役とは別格です。ただし、千秋楽の三役揃い踏みには横綱が参加する場合があります。番付上の地位と儀式の名称を区別して理解しましょう。
Q3:三役揃い踏みは、どのように見分ければよいですか?
A3:千秋楽の終盤に、東方と西方からそれぞれ3人ずつ力士が土俵へ上がり、三角形の隊形を作ってそろって四股を踏む場面が目印です。その後、行司の口上を経て最後の三番が始まります。
Q4:矢・弦・弓は、どの勝者に渡されますか?
A4:最初の取組の勝者に矢、2番目の取組の勝者に弦が渡されます。結びの一番の勝者には本来弓が与えられますが、実際には弓取式を行う力士が代わりに受け取ります。
Q5:2026年11月場所の三役は、いつ確認できますか?
A5:日本相撲協会の年間日程表では、11月場所の番付発表日は2026年10月26日です。10月24日時点では発表前のため、正式な新番付は発表日以降に確認する必要があります。
まとめ:三役相撲を正しく理解するための判断基準
三役相撲を理解するうえで最も大切なのは、番付上の「三役」と、千秋楽の「これより三役」を混同しないことです。通常の三役は大関・関脇・小結を指しますが、これより三役は千秋楽の結びを含む最後の三番を意味します。そして、その取組に先立って行われる儀式が三役揃い踏みです。
矢・弦・弓の授与も、単なる演出ではありません。武家時代の褒賞文化や、相撲が長い年月をかけて受け継いできた伝統を伝えるものです。三角形の隊形、行司の口上、勝者への授与、そして弓取式までを一続きの流れとして見ることで、千秋楽の最後の三番が持つ特別な意味が見えてきます。
2026年の本場所を観戦するときも、まずは番付上の地位を確認し、次に三役揃い踏みと役相撲の違いに注目してみてください。言葉の意味と歴史的な背景を知ることで、取組の勝敗だけでは気づきにくい大相撲の奥深さを、より具体的に楽しめるはずです。 (出典: 三 役 相撲(Yahoo!ニュース))