東洋大学箱根駅伝2026結果は総合14位、2027年の戦力と注目選手を徹底解説
東洋大学の箱根駅伝は、2026年の第102回大会で往路15位、総合14位という結果に終わった。往路タイムは5時間28分55秒、総合タイムは10時間56分27秒。20年連続で維持してきたシード権を失い、チームは再建に向けた大きな転換点を迎えた。
しかし、2027年の第103回箱根駅伝に向けて、東洋大学はすでに反撃の足場を築いている。2026年10月17日の予選会では総合1位、10時間31分30秒で本戦出場を決めた。宮崎優が日本人トップの総合4位に入るなど、個人の走力とチーム全体の底上げを示す結果も出ている。歴代4回の総合優勝を誇る「鉄紺」のチームは、シード権奪還と上位進出を実現できるのか。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の結果:第102回箱根駅伝は往路15位、総合14位。往路5時間28分55秒、総合10時間56分27秒でシード権を失った。
- 歴代の実績:2026年大会までの出場は84回、総合優勝は4回。優勝したのは2009年、2010年、2012年、2014年の4大会。
- 2027年の展望:第103回大会の予選会を総合1位で突破。宮崎優、松井海斗、内堀勇らの走力と、若手の成長が本戦の鍵を握る。
【2026年の最新結果】東洋大学は往路15位・総合14位、公式記録を詳しく解説
東洋大学公式サイトの「第102回 箱根駅伝 総合第14位」によると、2026年1月2日・3日に開催された第102回東京箱根間往復大学駅伝競走で、東洋大学は総合14位となった。
大会結果を確認するうえで押さえておきたいのは、往路と復路それぞれの順位、そして総合タイムの3点だ。
- 往路:5時間28分55秒、15位
- 復路:5時間27分32秒
- 総合:10時間56分27秒、14位
2025年の第101回大会では総合9位に入り、シード権を維持していた。しかし、2026年は総合14位まで順位を落とした。往路で出遅れたことに加え、復路でも大きく順位を押し上げられず、シード権を獲得できる10位以内に届かなかった。
東洋大学の酒井俊幸監督は、総合5位以上を目指して「鉄紺の結束」を掲げた大会を振り返り、総合14位という結果によって20年間継続してきたシード権を更新できなかったことを公式サイトで説明している。伝統を誇るチームにとって、単なる順位の後退ではなく、翌年の出場権を自力で確保しなければならない状況への変化だった。
ただし、総合順位だけで選手個々の走りを評価するのは早計だ。1区では松井海斗が区間3位、復路の7区では濱中尊が区間8位、10区では薄根大河が区間6位と、各区間で力を発揮した選手もいた。2026年大会の課題は、個々の好走をチーム全体の順位上昇につなげられなかった点にある。

【区間別成績】松井海斗の好スタートから順位を落とした原因はどこにあったのか
東洋大学の2026年箱根駅伝を区間ごとに見ると、序盤の好スタートを生かし切れなかったことが分かる。以下は、東洋大学公式サイトが公表した出場選手の区間タイムと区間順位だ。
往路の出場選手・区間成績
- 1区・松井海斗:1時間00分43秒、区間3位
- 2区・西村真周:1時間10分24秒、区間19位
- 3区・迎暖人:1時間02分06秒、区間10位
- 4区・緒方澪那斗:1時間02分04秒、区間9位
- 5区・宮崎優:1時間13分38秒、区間15位
松井は1区で区間3位に入り、東洋大学に好スタートをもたらした。しかし、2区で区間19位となり、チーム順位は大きく後退。3区の迎、4区の緒方が区間10位以内の走りを見せたものの、5区終了時点で往路15位となった。
特に注目したいのが、2区と5区だ。2区は23.1キロの長距離区間で、各校のエース級が集まる重要な区間。5区は標高差の大きい山上りであり、平地のトラック記録だけでは測れない登坂力やペース配分が求められる。東洋大学が上位校と競り合うには、こうした特殊区間で大きな差をつけられない選手層が必要になる。
復路の出場選手・区間成績
- 6区・内堀勇:59分11秒、区間14位
- 7区・濱中尊:1時間03分20秒、区間8位
- 8区・網本佳悟:1時間05分53秒、区間14位
- 9区・久保田琉月:1時間10分11秒、区間19位
- 10区・薄根大河:1時間08分57秒、区間6位
復路では6区終了時点で総合13位まで順位を上げ、7区の濱中も区間8位と健闘した。一方、8区で総合15位に後退し、9区も区間19位。10区の薄根が区間6位の好走で総合14位まで戻したが、シード圏内への浮上には至らなかった。
ここから読み取れるのは、東洋大学に好走できる選手がいないわけではないということだ。問題は、好走する区間と順位を落とす区間の差をどこまで小さくできるかにある。箱根駅伝では10区間すべてのタイムが総合結果を左右する。2027年の戦力分析でも、エースの記録だけでなく、全区間の安定性が重要な評価基準となる。
【歴代成績と優勝回数】東洋大学は箱根駅伝で何回優勝している?
東洋大学は箱根駅伝の歴史において、総合優勝4回を誇る伝統校だ。初出場は1933年の第14回大会。2026年の第102回大会までの出場回数は84回で、長年にわたって箱根路を走り続けてきた。
総合優勝を果たしたのは、2009年、2010年、2012年、2014年。日本テレビの歴代優勝校記録や東洋大学の公式歴史資料でも、これらの大会が節目として紹介されている。
特に2009年は、東洋大学にとって初の総合優勝を果たした大会だった。2010年には2連覇を達成。2012年の第88回大会では総合10時間51分36秒の大会新記録で優勝し、往路・復路ともに大会新記録を樹立した。2014年には2年ぶり4度目の総合優勝を果たしている。
近年の成績を見ると、優勝争いに加わる力を持っていた時期から、シード権を維持する戦いへと重心が移り、2026年にはシード権を失うまでに至ったことが分かる。
| 大会・開催年 | 総合順位・タイム | 主なトピック |
|---|---|---|
| 第85回・2009年 | 優勝・11時間09分14秒 | 初の総合優勝 |
| 第86回・2010年 | 優勝・11時間10分13秒 | 2連覇を達成 |
| 第88回・2012年 | 優勝・10時間51分36秒 | 大会新記録で総合優勝 |
| 第90回・2014年 | 優勝・10時間52分51秒 | 4度目の総合優勝 |
| 第100回・2024年 | 4位・10時間52分47秒 | 総合4位でシード権を確保 |
| 第101回・2025年 | 9位・10時間54分56秒 | 20年連続のシード権を維持 |
| 第102回・2026年 | 14位・10時間56分27秒 | 往路15位、シード権を喪失 |
近年の公式記録を比較すると、2024年は総合4位、2025年は9位、2026年は14位と推移している。2024年の総合タイム10時間52分47秒に対し、2026年は10時間56分27秒で、差は3分40秒。順位だけでなく、総合タイムにも改善すべき余地が表れている。
歴代成績を調べる場合は、総合順位と往路・復路の順位を分けて見ることも大切だ。読売新聞の東洋大学箱根駅伝出場記録ページでは、大会ごとの記録や出場選手を確認できる。東京箱根間往復大学駅伝競走の公式サイトにも過去の記録が掲載されており、年度ごとの比較に役立つ。
なお、2026年大会までの出場回数は84回だが、2027年の第103回大会は予選会突破によって本戦出場が決まっているため、出場すれば通算85回目となる。歴代の出場回数を確認するときは、どの大会までを集計した数字なのかを区別したい。

【2027年戦力分析】第103回箱根駅伝の予選会1位が示した復活への手応え
2027年の東洋大学を考えるうえで、最大の材料となるのが2026年10月17日の第103回箱根駅伝予選会だ。東洋大学陸上競技部長距離部門の公式発表によると、チームは総合1位、10時間31分30秒で予選会を突破し、2027年1月2日・3日に開催される本戦への出場権を獲得した。
東洋大学が箱根駅伝の予選会に出場したのは21年ぶり。2026年の本戦でシード権を失ったチームが、最初の大きな目標を達成した形だ。
予選会で特に目立ったのは宮崎優の走りだった。宮崎は1時間01分05秒で個人総合4位、日本人選手ではトップとなった。チーム内では、馬場大翔が1時間02分49秒、内堀勇が1時間02分49秒、松井海斗が1時間02分55秒を記録。さらに、薄根大河、倉本晃羽、陳内紫音、小野真和、生天目温、世利雄太と続き、上位10人の合計タイムでトップに立った。
この結果が示すのは、宮崎一人の好走だけではなく、チーム全体でタイムをそろえられる力だ。予選会では上位10人の合計タイムがチーム順位を決めるため、選手層の厚さが結果に直結する。上位9人が1時間04分を切り、世利も1時間04分06秒で続いたことは、2027年の本戦に向けて前向きな材料となる。
酒井俊幸監督は予選会突破後、公式発表の中で「予選会はトップ通過ですが、ここはゴールではありませんので、本選でしっかり勝負し、シード権・上位を狙います」と意気込みを語った。主将の薄根大河も、全日本大学駅伝と箱根駅伝本戦で上位進出を目指し、「強い東洋大学を取り戻す」という目標を示している。
ただし、予選会1位をそのまま箱根駅伝本戦の上位進出と同一視することはできない。予選会は立川周辺で行われるハーフマラソン形式のレースであり、本戦には山上り・山下りを含む10区間がある。距離やコース特性、区間ごとの適性が異なるためだ。予選会で証明した走力を、箱根路に適した区間配置へつなげられるかが次の課題となる。
【新入生情報と持ちタイム】林柚杏ら若手は2027年の戦力になるか
2027年の東洋大学を分析する際は、現有戦力だけでなく、2026年度に入学した新入生の成長も見逃せない。東洋大学陸上競技部長距離部門の公式発表では、2026年4月の入学・入部予定者として15人が発表された。
その中には、林柚杏、世利雄太、加藤悠凌、猿田創汰、黒岩蘭太朗、森啓太、竹下諒らが含まれる。札幌山の手、福岡第一、学法石川、佐久長聖、長崎日大、仙台育英、浜松日体など、各地の高校から選手が集まった。
持ちタイムに注目すると、箱根駅伝の戦力候補として期待できる選手が見えてくる。陸上競技の専門ファンサイト「箱根駅伝-もっとフリーダムに語ろう!!!」が2026年8月1日時点で整理した記録では、林柚杏は5000m13分51秒83、10000m28分54秒39。加藤悠凌は5000m14分13秒98、10000m29分34秒52とされている。
林はトラックでの持ちタイムが目を引く選手だ。加えて、世利や加藤は2026年10月の予選会にも出場している。世利は1時間04分06秒で個人118位ながら、チームの上位10人に入り、予選会総合1位に貢献した。加藤も1時間04分39秒で走り、チームの出場選手として経験を積んだ。
新入生の持ちタイムは、将来性を判断するうえで有力な手がかりになる。ただし、5000mや10000mの記録だけで箱根駅伝の適性を決めることはできない。20キロ前後のロードでの持久力、起伏への対応、レース中のペース配分、大学駅伝特有のプレッシャーへの適応も必要だ。
その意味では、記録会の数字に加えて、予選会や駅伝で実際にどのような走りをしたかを追うことが重要になる。2026年10月時点では、2026年度入学組が公式戦で経験を積み始めている段階だ。2027年1月の箱根駅伝本戦で、若手がどの区間を任されるのかも注目点となる。
一方、2027年度入学予定者の情報と、2026年度入学者の情報は混同しないようにしたい。2027年大会の戦力を考える際、現時点で評価の中心となるのは、予選会を走った現有戦力と、すでに大学の競技環境で成長を始めている2026年度入学組だ。

【プロの結論】シード権奪還の鍵はエースの記録より10区間の安定感
2027年の東洋大学が目指すべき第一の目標は、総合10位以内に入り、シード権を取り戻すことだ。予選会を総合1位で突破したことで、チームの基礎的な走力は示された。ここから必要になるのは、その力を本戦の10区間に適切に配分することだ。
2026年の本戦では、松井海斗が1区3位、濱中尊が7区8位、薄根大河が10区6位と好走した一方、2区と9区は区間19位、5区と8区は区間14位以下だった。こうした区間ごとのばらつきを小さくできれば、総合順位の改善につながる可能性がある。
2027年の注目選手を整理すると、次のようになる。
- 宮崎優:予選会で日本人トップ。ロードでの強さを本戦のどの区間で発揮するかが注目される。
- 松井海斗:2026年本戦の1区で区間3位。流れを作る役割に加え、長距離区間への対応力にも期待が集まる。
- 内堀勇:予選会で1時間02分49秒を記録。安定した走りでチームを支えられるかがポイントとなる。
- 濱中尊:2026年本戦の7区で区間8位。復路の順位を押し上げる力を発揮できるか注目したい。
- 薄根大河:予選会で1時間03分05秒を記録し、主将としてチームを牽引。終盤区間での経験も強みとなる。
- 林柚杏ら若手:持ちタイムの伸びを本戦での実績に変えられるかが、選手層の厚みを左右する。
戦力評価では、自己ベストの更新だけでなく、長距離ロードの実績、山上り・山下りへの適性、複数の駅伝大会での安定感を総合的に見る必要がある。特に、2区や5区など負担の大きい区間でどこまで戦えるかは、上位進出を目指すうえで重要な判断材料となる。
もう一つ見逃せないのが、選手層の厚さだ。予選会では上位10人の合計タイムが総合順位を決めたが、本戦では各区間の走者がそれぞれ異なる条件に対応しなければならない。エースが好走しても、複数区間で順位を落とせば総合成績は伸びない。逆に、突出した選手がいなくても全区間で安定した走りをそろえられれば、シード権争いで優位に立てる。
東洋大学のスローガンは「その1秒をけずりだせ」。2026年の予選会1位は、選手層の強さを示す成果だった。次に求められるのは、その走力を箱根駅伝本戦の区間配置、山への適性、レース展開に結びつけることだ。2027年の第103回大会は、伝統の鉄紺が再びシード権をつかみ、上位争いへ戻れるかを占う大会となる。
【東洋大学箱根駅伝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東洋大学の2026年箱根駅伝の結果は何位ですか? A1:第102回大会は往路15位、総合14位です。往路タイムは5時間28分55秒、復路は5時間27分32秒、総合タイムは10時間56分27秒でした。
Q2:東洋大学は箱根駅伝で何回優勝していますか? A2:総合優勝は4回です。2009年の第85回大会で初優勝し、2010年、2012年、2014年にも総合優勝を果たしました。2026年大会までの出場回数は84回です。
Q3:東洋大学は2027年の第103回箱根駅伝に出場しますか? A3:出場します。2026年10月17日の予選会で総合1位、10時間31分30秒を記録し、本戦出場権を獲得しました。本戦は2027年1月2日・3日に開催される予定です。
Q4:2027年の東洋大学で注目したい選手は誰ですか? A4:予選会で日本人トップとなった宮崎優、2026年本戦の1区で区間3位だった松井海斗、予選会で安定した走りを見せた内堀勇や薄根大河などが注目候補です。新入生の林柚杏らがどこまで成長するかも見どころです。
まとめ:東洋大学箱根駅伝は2027年にシード権奪還を目指す
東洋大学は2026年の第102回箱根駅伝で総合14位となり、20年連続のシード権獲得が途切れた。しかし、2026年10月の予選会では総合1位で本戦出場を決め、チーム再建に向けて確かな一歩を踏み出している。
2027年の戦力を考えるうえでは、宮崎優や松井海斗ら主力選手の走力、薄根大河ら経験豊富な選手の安定感、林柚杏ら若手の成長を合わせて見ることが大切だ。持ちタイムは有力な判断材料だが、本戦の結果を左右するのは、山を含む10区間すべてで力を発揮できるかどうかである。
歴代4回の総合優勝を誇る東洋大学にとって、2027年は単に本戦へ戻るだけでなく、シード権を取り戻し、上位進出への足がかりを築く重要な大会となる。今後は全日本大学駅伝の結果、本戦の区間エントリー、選手の直近の記録を確認しながら、鉄紺のチームがどこまで進化するかを見極めたい。 (出典: 東洋 大学 箱根 駅伝(Yahoo!ニュース))