ピアスの後ろの穴が見つからない原因は?安全な探し方と受診目安を徹底解説
ピアスを着けようとしたら、前の穴は見えるのに後ろの穴が見つからない。何度か角度を変えてもピアスが通らず、穴が塞がってしまったのではないかと不安になる人もいるでしょう。こうした場合、ピアスホールの角度と向きが合っていない、穴が縮みかけている、周囲が腫れているなど、複数の原因が考えられます。
大切なのは、穴を見つけようとしてピアスを強く押し込まないことです。無理に通すと皮膚の内側を傷つけ、出血や炎症、感染につながるおそれがあります。この記事では、ピアスの後ろの穴が見つからない理由から、安全な位置の探し方、塞がりかけのサイン、避けるべき対処法、皮膚科などの医療機関に相談する目安まで、医学的な情報をもとに整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 原因:穴の角度のずれ、ピアスホールの縮小、腫れや炎症などが考えられる。
- 安全な対処:明るい場所で位置を確認し、痛みや抵抗があれば挿入を中止する。針などで穴を探さない。
- 受診の目安:強い痛み、腫れ、熱感、膿、発熱などがある場合は医療機関に相談する。
【まず確認】ピアスの後ろの穴が見つからないときに起きていること
ピアスホールは、耳たぶなどの皮膚を貫通するように形成された通路です。前側の開口部が見えていても、後ろ側の開口部が同じ角度で確認できるとは限りません。また、ピアスを外している間に通路が狭くなり、以前と同じように挿入できなくなることもあります。
まず確認したいのは、穴の位置が分からないだけなのか、それともピアスを入れようとしても途中で止まるのか、という違いです。さらに、痛みや出血、赤み、腫れがあるかどうかによって、安全な対処法も変わります。
例えば、痛みがなく、前側の穴も後ろ側の穴も確認できるのにピアスが入らない場合は、挿入する角度が合っていない可能性があります。一方、ピアスを数日間外していた後に穴が見つからなくなった場合は、ホールが縮小している可能性も考えられます。
ただし、見た目だけでピアスホールが完全に塞がったかどうかを判断するのは困難です。皮膚の表面が開いているように見えても、内部の通路が狭くなっていることがあります。確認のために何度もピアスを押し込むのは避けましょう。

【原因を整理】角度・腫れ・穴の縮みで後ろの穴が見つからない理由
1.ピアスホールの角度と向きが合っていない
ピアスが後ろから入らない原因の一つが、挿入する方向のずれです。ピアスホールは必ずしも耳たぶに対して垂直に形成されているわけではなく、耳の形やホールを開けた位置によって通路の向きが異なります。
前側からピアスを入れようとしたとき、軸の向きが実際の通路から外れていると、先端が皮膚に当たって進まなくなります。前の穴は確認できるのに後ろの穴が見つからない場合も、後ろ側の開口部が予想していた位置と異なる可能性があります。
この場合、力を加えれば通るとは限りません。先端が通路から外れた状態で押し込むと、既存のホールではなく周囲の組織を傷つけるおそれがあります。
2.ピアスを外している間にホールが縮んだ
ピアスホールは、一度開けたら永久に同じ大きさを保つわけではありません。ピアスを外すと、皮膚の治癒反応などによって通路が狭くなったり、閉じたりすることがあります。
特に注意したいのは、開けてから間もないホールです。米国皮膚科学会(AAD)は、耳のピアスについて、治癒が進む前にファーストピアスを外すと穴が閉じる可能性があると説明しています。目安として少なくとも6週間以上装着を続けるよう案内していますが、必要な期間は部位や治癒の状態によって異なります。
十分に安定したホールであっても、長時間ピアスを外した後に挿入しづらくなる場合があります。どのくらいの時間で縮むかには個人差があり、一律に「何時間なら大丈夫」とは判断できません。
3.腫れや炎症で通路が狭くなっている
ピアスホールの周囲が腫れると、開口部が見つけにくくなったり、ピアスの軸が通りにくくなったりします。原因として、摩擦や圧迫による刺激、金属アレルギー、細菌感染などが考えられます。
赤み、かゆみ、熱感、痛み、分泌物などがある場合は、単なる角度のずれと決めつけないことが大切です。特に、腫れが強くなっている、膿が出ている、触れると強く痛むといった症状があれば、自分で穴を探す作業を中止してください。
4.傷やしこりによって通路の状態が変わっている
繰り返しピアスを抜き差ししたり、ホールを傷つけたりすると、周囲に傷痕や硬い組織が生じることがあります。また、皮膚が盛り上がる肥厚性瘢痕やケロイドが形成される場合もあります。
このような変化があると、以前と同じ方向からピアスを入れられなくなることがあります。しこりが大きくなっている、出血を繰り返す、皮膚が盛り上がっている場合は、皮膚科で状態を確認してもらうとよいでしょう。
【安全な探し方】ピアスの後ろの穴が見つからないときの対処法
痛みや腫れなどの異常がなく、ピアスホールが十分に治癒している場合は、まず位置を落ち着いて確認します。ただし、これは無理に挿入するための手順ではありません。少しでも抵抗がある場合は、そこで中止することが前提です。
ステップ1.手を洗い、明るい場所で確認する
石けんと流水で手を洗い、清潔な状態にしてから耳に触れます。明るい照明の下で鏡を使い、耳の前側と後ろ側をそれぞれ確認してください。必要に応じてスマートフォンのカメラを使うと、直接見にくい部分を確認しやすくなります。
ただし、カメラや鏡で見えにくいからといって、指先やピアスの先端で開口部を探り続けるのは避けましょう。見えない穴を無理に見つけようとするほど、皮膚を傷つけるリスクが高まります。
ステップ2.前側と後ろ側の位置関係を確かめる
前側の穴が確認できたら、後ろ側の皮膚に赤みや腫れ、傷、しこりがないかを確認します。穴の位置が分からない場合は、皮膚を強くつまんだり、押しつぶしたりせず、軽く触れる程度にとどめてください。
後ろ側に開口部が見えない場合、穴が少し横にずれているだけなのか、皮膚表面が閉じているのかを自宅で確実に見分けることはできません。無理に探すより、専門家に確認してもらうほうが安全です。
ステップ3.抵抗がない場合に限り、自然な向きを確認する
ホールが十分に治癒していて、痛みや腫れがなく、開口部も明確に確認できる場合は、ピアスの軸を通路の向きに合わせます。挿入する場合も、ごく軽く位置を合わせる程度にしてください。
先端が入口に当たるだけで進まない、途中で止まる、痛みや違和感が出る場合は、それ以上試さないでください。角度を何度も変えながら押し込むことは、正しい通し方ではありません。
ステップ4.通らなければ、ホールの状態に応じて相談する
痛みや炎症がない場合は、経験のある信頼できるピアス施術者に、ホールが残っているかどうかを相談する選択肢があります。ただし、施術者が状態を確認できても、感染症や皮膚疾患の診断・治療は医療機関の役割です。
腫れ、痛み、膿、出血、しこりなどがある場合は、ピアス施術店での再挿入を試す前に皮膚科などの医療機関に相談してください。自分でホールを広げたり、再び貫通させたりするのは避けましょう。

【状態別に比較】穴が塞がりかけているサインと受診の判断基準
ピアスが通らないときは、穴の状態と症状を分けて考えると判断しやすくなります。以下は一般的な目安であり、表に示した症状だけで確定診断ができるわけではありません。
| 状態・原因 | 考えられるサイン | 適切な対応 |
|---|---|---|
| 角度のずれ | 開口部は見えるが、軸がうまく合わない | 無理に押さず、位置を確認する。抵抗があれば中止する |
| ホールの縮小 | ピアスを外した後、以前より通りにくい | 押し広げようとせず、必要に応じて経験のある施術者に相談する |
| 表面の閉鎖 | 開口部が見えない、皮膚が覆っているように見える | 針などで穴を探さず、医療機関や適切な専門家に相談する |
| 刺激・アレルギー | かゆみ、赤み、湿疹、皮膚のただれ | 刺激を避け、症状が続く場合は皮膚科を受診する |
| 感染の疑い | 熱感、増悪する痛み、腫れ、膿、発熱など | 挿入を中止し、速やかに医療機関に相談する |
| 埋没・強い腫れ | ピアスやキャッチが皮膚に埋まりかけている | 自分で引き抜かず、早急に医療機関で処置を受ける |
ピアスの穴が塞がったかどうかは、自宅で断定できる?
完全に塞がったかどうかは、見た目だけでは判断できません。後ろ側の開口部が見えない場合でも、通路が部分的に残っている可能性はあります。一方、前側に小さな穴が見えていても、内部の通路が狭くなっている場合があります。
ピアスの先端を押し当てて確かめる方法はおすすめできません。通らないという事実だけでは、角度の問題なのか、ホールの縮小なのか、炎症による腫れなのかを区別できないためです。
ホールが縮みやすいのはどんなとき?
開けてから間もない時期や、まだ十分に治癒していない時期にピアスを外すと、通路が閉じやすくなります。また、長期間ピアスを着けていない場合や、炎症や傷によって組織が変化している場合も、再挿入が難しくなることがあります。
「一度開けた穴は何年たっても塞がらない」「数時間外しただけなら必ず元に戻る」といった考え方は正確ではありません。ホールの状態や体質によって経過は異なります。
【逆効果に注意】ピアスを無理に通すリスクと避けたい対処法
1.針や安全ピンで穴を探さない
後ろの穴が見つからないときに、針、安全ピン、別のピアスなどの先端で皮膚を突くのは危険です。開口部から外れた場所を傷つけると、出血や組織損傷、炎症、感染の原因になる可能性があります。
市販の器具を使って自分でホールを再貫通させるのも避けてください。既存の穴が閉じている場合は、無理に再利用しようとせず、専門家や医療機関に相談しましょう。
2.痛みを我慢して押し込まない
ピアスが途中で止まる、強い抵抗を感じる、鋭い痛みがあるといった場合は、挿入を中止します。強く押し込むと、既存の通路を傷つけたり、皮膚の内側に新たな傷を作ったりするおそれがあります。
出血した場合は、清潔なガーゼなどでやさしく圧迫してください。出血が止まらない場合や、傷が深いと考えられる場合は医療機関で診てもらいましょう。
3.消毒液を繰り返し使わない
穴が見つからないからといって、アルコールや過酸化水素水などを何度も使用するのも避けたい対処法です。米国皮膚科学会は、新しいピアスのケアについて、過酸化水素水や抗菌石けんが治癒中の皮膚を傷つける可能性があると案内しています。
清潔にすることは大切ですが、刺激の強い薬剤を繰り返し使うことが、ホールの再開通につながるわけではありません。赤みやかゆみがある場合は、消毒を続けるよりも原因を確認することが先決です。
4.炎症があるときに、自分の判断でピアスを抜き差ししない
感染が疑われる場合、ピアスを外すべきか、装着したままにするべきかは、状態によって判断が必要です。英国の国民保健サービス(NHS)は、感染が疑われるピアスについて、医師から指示がない限りジュエリーを外さないよう案内しています。
一方で、ピアスが皮膚に埋まりかけている場合や、腫れが強い場合などは、医療機関で取り外しなどの処置が必要になることがあります。自分で外す、再挿入する、穴を維持するために別の器具を入れるといった判断は避け、医師の指示に従ってください。

【受診の目安】ピアスが通らないときは皮膚科に相談すべき?
ピアスが通らないだけで、必ずしも医療機関を受診しなければならないわけではありません。ただし、皮膚の状態に異常がある場合や、ピアスが埋まりかけている場合は、自己判断で解決しようとしないことが大切です。
早めに医療機関へ相談したい症状
- 耳たぶやピアスホールの周囲が赤く腫れ、痛みや熱感がある。
- 白色、黄色、緑色などの膿が出ている、または出血を繰り返している。
- 腫れや痛みが時間とともに強くなっている。
- ピアスやキャッチが皮膚の中に埋まりかけている。
- 発熱、悪寒、体調不良など、局所だけではない症状がある。
- しこりや皮膚の盛り上がりが大きくなっている。
これらはピアスホールの炎症や感染などを疑うサインです。特に発熱を伴う場合、強い痛みや腫れがある場合、ピアスが埋没している場合は、速やかに医療機関に相談してください。赤みが周囲に広がっている場合や、急速に悪化している場合も、受診を先延ばしにしないことが重要です。
軟骨ピアスは、耳たぶより慎重な対応が必要
耳の上部などの軟骨部分に開けたピアスは、耳たぶのピアスとは組織の構造が異なります。米国のメイヨー・クリニックは、軟骨ピアスに痛み、かゆみ、腫れ、強い赤みなどがある場合、医療機関での診察を受けるよう勧めています。
軟骨部分に感染が起きると、耳たぶのトラブルよりも深刻な問題につながる場合があります。軟骨ピアスが通らないうえに痛みや腫れがある場合は、再挿入を試さず、早めに医療機関を受診してください。
皮膚科とピアス施術店はどう使い分ける?
痛みや炎症がなく、ホールが縮んだ可能性だけが考えられる場合は、衛生管理が適切で経験のあるピアス施術者に相談する選択肢があります。ホールの状態を確認し、再挿入が可能かどうかについて助言を受けられる場合があります。
一方、赤み、腫れ、かゆみ、膿、出血、しこりなどの症状がある場合は、皮膚科などの医療機関が適切です。金属アレルギーが疑われる場合も、皮膚科で原因を調べ、必要に応じて検査や治療を受けることができます。
ピアスが通らない原因を確認することと、皮膚の病気を診断・治療することは別の問題です。炎症があるときは、穴を維持することよりも、まず皮膚の安全を優先してください。
【ピアス後ろの穴見つからない】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ピアスの後ろの穴が見つからないとき、何度か角度を変えても大丈夫?
A1:痛みや抵抗があるのに、角度を変えながら何度も押し込むのは避けてください。ホールの向きが合っていない場合だけでなく、内部が狭くなっている場合もあります。位置を確認しても自然に通らなければ、いったん中止しましょう。
Q2:ピアスを数日外していたら入らなくなりました。もう穴は塞がっていますか?
A2:必ずしも完全に塞がったとは限りません。ホールの治癒状況や個人差によって、短い期間でも通路が狭くなることがあります。見た目だけでは判断できないため、無理に押し込まず、必要に応じて経験のある施術者や医療機関に相談してください。
Q3:ピアスの後ろの穴が見つからないとき、皮膚科に行くべきですか?
A3:痛みや腫れなどがなく、単に位置が分からない場合は、まず挿入を中止して状態を確認します。赤み、熱感、膿、強い痛み、出血、しこりなどがある場合は皮膚科などに相談してください。発熱や急速な悪化、ピアスの埋没がある場合は、速やかな受診が必要です。
まとめ:ピアスの後ろの穴が見つからないときに失敗しない判断基準
ピアスの後ろの穴が見つからない原因には、ホールの角度のずれ、ピアスを外したことによる縮小、腫れや炎症、傷痕など、さまざまな可能性があります。前側の穴が見えているからといって、後ろまで通路が確保されているとは限りません。
安全に対処するための基本は、手を清潔にして位置を確認し、痛みや抵抗があれば挿入を中止することです。針や安全ピンで穴を探したり、無理に押し込んだり、消毒液を繰り返し使ったりすることは避けましょう。
また、ピアスホールが縮んでいるだけなのか、完全に塞がっているのかを自分で断定するのは困難です。炎症がない場合は経験のある施術者に相談できることもありますが、腫れや痛み、膿などがあれば医療機関を優先してください。
ピアスを再び着けることを急ぐよりも、ホールと周囲の皮膚を傷つけないことが先決です。無理に通そうとしない判断が、余計なトラブルを防ぎ、今後の適切なケアにつながります。 (出典: ピアス 後ろ の 穴 見つから ない(Yahoo!ニュース))