玉止めのやり方を初心者向けに解説!基本手順・失敗対策・ほどけないコツを徹底解説
手縫いの最後に欠かせない「玉止め」。やり方はシンプルですが、結び目が布から浮いたり、玉が大きくなりすぎたり、糸を引いた瞬間にほどけてしまったりと、初心者がつまずきやすい作業でもあります。
きれいに仕上げるポイントは、縫い終わりに針を沿わせ、糸を2回ほど巻きつけて、巻いた部分を指で押さえながらゆっくり引き抜くことです。ブラザーの「クラフト日和」やクチュリエブログ、koshirau(こしらう)の解説でも、針を押さえることや結び目を縫い終わりに密着させることが紹介されています。この記事では、基本手順から指だけで作る方法との違い、糸が短いときの対処法まで、順を追って解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本のやり方:縫い終わりに針を添え、糸を2回ほど巻いて、巻き目を押さえながら引き抜く。
- 失敗を防ぐコツ:針を布の縫い終わりから離さず、結び目が締まるまで親指でしっかり固定する。
- 糸が短いとき:針に糸を巻いてから針穴に通し直す方法や、返し縫いで固定する方法がある。
【まず基本】玉止めとは?玉結びとの違いをわかりやすく比較
玉止めは、手縫いの終わりに糸が布から抜けないよう、糸に小さな結び目を作って固定する方法です。「玉留め」と表記されることもありますが、一般的には同じ意味で使われます。
よく似た言葉に「玉結び」があります。どちらも糸を固定するための結び目ですが、使うタイミングが異なります。最初にこの違いを覚えておくと、裁縫の手順が整理しやすくなります。
| 比較項目 | 玉結び | 玉止め |
|---|---|---|
| 使うタイミング | 縫い始め | 縫い終わり |
| 主な目的 | 縫い始めの糸端を抜けにくくする | 最後の縫い目を固定し、糸が抜けるのを防ぐ |
| 基本的な作り方 | 指だけ、または針を使って結び目を作る | 縫い終わりに針を添え、糸を巻いて結び目を作る |
| 失敗しやすいポイント | 糸が絡む、結び目が小さすぎる | 結び目が浮く、大きくなる、ゆるんでほどける |
| 仕上がりをよくするコツ | 糸の長さを適切にし、結び目を締める | 最後の縫い目に結び目を密着させ、糸をゆっくり引く |
このように、玉結びは縫い始め、玉止めは縫い終わりに使うのが基本です。クチュリエブログやkoshirauでも、それぞれの役割と作り方が分けて解説されています。
なお、玉止めは手縫い全般で便利な方法ですが、刺繍などでは裏側の結び目が目立つ場合があります。見た目を優先する作品では、裏側の縫い目に糸をくぐらせる方法や、返し縫いで固定する方法も選択肢になります。

【初心者向け】針に糸を2回巻く玉止めのやり方・基本手順
玉止めの基本は、糸を巻く、巻いた部分を押さえる、針を引き抜く、という3つの動作です。最初から速く作ろうとせず、結び目ができる過程を確認しながら進めましょう。
手順1:最後の縫い目に針を添える
縫い終わったら、針を布の最後の縫い目のすぐ近くに置きます。針を布から大きく離すと、結び目が糸の途中にできてしまい、布との間に隙間が生じやすくなります。
手順2:針に糸を2回ほど巻きつける
針を布に沿わせた状態で、糸を針に2回ほど巻きつけます。初めてなら2回を目安にし、糸の太さや布の織り目に合わせて調整してください。ブラザーの「クラフト日和」でも、巻く回数によって結び玉の大きさが変わることが説明されています。
手順3:巻いた部分を親指で押さえる
糸を巻いただけの状態では、針を引いたときに巻き目がずれやすくなります。親指の腹や爪の先で、巻いた糸をしっかり押さえましょう。針を持つ手と糸を持つ手を安定させることがポイントです。
手順4:針をゆっくり引き抜く
巻いた部分を押さえたまま、針を糸の通る方向へゆっくり引き抜きます。糸が巻き目を通過し、結び目が小さくまとまってきたら、布の縫い終わりに密着させながら締めます。最後まで糸を引き切るまで、指の力を緩めないようにしてください。
手順5:結び目を確認して糸を切る
結び目が布に接していることを確認したら、余った糸を切ります。結び目のすぐ際で切ると、糸端が抜けたり、結び目がほどけたりする原因になります。目安として、結び目から3〜5mm程度の糸を残すと扱いやすくなります。
基本手順で最も大切なのは、巻く回数を増やすことよりも、巻いた部分を押さえて結び目を根元で締めることです。手順の写真や動画を見ながら練習する場合も、指で押さえる位置と針を引く方向に注目すると、動きを理解しやすくなります。
【指だけで作る方法】玉止めとの違いと糸が結ばれる仕組み
「針を使わず、指だけで玉止めを作りたい」と考える人もいるかもしれません。ただし、裁縫の基本解説で指だけの方法として主に紹介されるのは、縫い始めに使う玉結びです。縫い終わりの玉止めは、最後の縫い目に結び目を密着させる必要があるため、針を使う方法が基本になります。
指だけで玉結びを作る場合は、次のように進めます。
- 糸端を持ち、人差し指に糸を1周ほど巻きつける。
- 親指で糸を押さえながら、人差し指を抜くようにして糸をよる。
- できた輪を指で押さえ、糸端をゆっくり引いて結び目を締める。
クチュリエブログでは、この指だけで作る方法と、針に糸を2〜3回巻きつける方法の両方が紹介されています。どちらも玉結びを作る方法であり、縫い終わりの玉止めとは用途を区別して覚えるのがポイントです。
では、なぜ針に糸を巻くと結び目ができるのでしょうか。糸を針に巻きつけると、針を引き抜く際に巻き目が糸に沿って移動し、まとまって締まります。巻き目を指で押さえるのは、その形を保ちながら結び目を作るためです。
巻く回数が多いほど結び目は大きくなりやすく、少なすぎると布の目が粗い場合に抜けやすくなることがあります。ただし、玉を大きくすればするほどよいわけではありません。厚い結び目は裏側で目立ちやすいため、布と糸に合った大きさに調整しましょう。

【玉止めができない理由】玉が大きい・浮く・ほどける原因と対処法
玉止めがうまくできないときは、やみくもに何度もやり直すより、結び目がどの段階で失敗しているかを確認するのが近道です。よくある症状ごとに原因と対処法を整理します。
原因1:結び目が大きくなりすぎる
糸を巻く回数が多すぎたり、巻いた部分をまとめずに引き抜いたりすると、結び目が大きくなることがあります。まずは2回巻きを基本にし、針を引き抜く間も巻き目を指で押さえてください。細い糸や薄い布では、必要以上に大きな玉を作らないほうが仕上がりはきれいです。
原因2:玉止めが布から浮いてしまう
結び目が糸の途中にできる主な原因は、針を最後の縫い目から離してしまうことです。針を縫い終わりのすぐそばに置き、巻いた糸を押さえながら締めましょう。結び目ができかけた段階で位置がずれていることに気づいたら、強く引き切る前に、針先などでそっと根元へ寄せます。
原因3:糸を引くとほどけてしまう
結び目が十分に締まっていない、または糸端を短く切りすぎている可能性があります。針を引き抜く間は巻き目を押さえ、結び目が締まったことを確かめてから糸を切ってください。縫い目がほどけると困る衣類や袋物では、最後に返し縫いを加えると、結び目だけに頼らず糸を固定できます。
原因4:糸が途中で絡まる
糸が長すぎたり、糸自体がねじれていたりすると、結び目を作る途中で絡まりやすくなります。koshirauでは、針から肘までの長さに約15cmを加えた程度を、糸の長さの目安として紹介しています。必ずこの長さにする必要はありませんが、長い糸を無理に使い続けないことが失敗の予防につながります。
原因5:結び目が小さく、布の隙間から抜ける
目の粗い布では、結び目が小さいと織り目を通り抜けてしまうことがあります。巻く回数を少し増やす方法もありますが、厚い玉が目立つ場合は、返し縫いを組み合わせるほうが仕上がりを保ちやすくなります。
ブラザーの「クラフト日和」では、失敗した結び目をそのままにして再度玉止めをする方法も紹介されています。糸に十分な余裕があれば、失敗した結び目を残してやり直すことができます。ただし、結び目が増えすぎると厚みが出るため、布の裏側を確認しながら判断してください。
【糸が短いとき】針穴に通し直す玉止めと、無理なときの対処法
縫い進めているうちに糸が短くなり、通常の玉止めが難しくなることがあります。残りの糸が少ないからといって、無理に強く引っ張ると、糸が抜けたり切れたりするおそれがあります。針穴に糸を通し直せる程度の長さが残っているなら、短い糸向けの方法を試してみましょう。
短い糸で玉止めを作る手順
- 縫い終わりの位置に針を添え、糸を針穴からいったん抜く。
- 残った糸を針に2回ほど巻きつける。
- 糸端を針穴に通し直す。
- 巻いた部分を押さえながら針を引き抜き、結び目を締める。
ブラザーの「クラフト日和」やkoshirauでは、糸が短い場合に針へ糸を巻きつけ、糸端を針穴に通し直す方法が紹介されています。通常の方法では糸を巻きつける操作が難しい場合でも、残った糸を利用して結び目を作れることがあります。
ただし、この方法は、残りの糸を針穴に通し直せることが前提です。糸端が極端に短い場合や、糸がほつれて針穴に通らない場合には、無理に続ける必要はありません。
その場合は、できる範囲で返し縫いをしてから、残った糸を裏側の縫い目にくぐらせて固定する方法を検討します。十分に固定できないときは、少し手前で縫い終わり、新しい糸で続きを縫うほうが確実です。
短い糸を扱う際に避けたいのは、糸端を強く引き、結び目を一気に作ろうとすることです。糸が細い場合は特に切れやすいため、指先で巻き目を支えながら、少しずつ締めることを意識してください。

【仕上がりをよくするコツ】玉止めがほどけない縫い終わりと動画解説
玉止めをきれいに仕上げるには、結び目そのものだけでなく、縫い終わりの処理まで考えることが大切です。次のポイントを押さえると、見た目と固定力の両方を整えやすくなります。
1.最後の縫い目から離れずに作る
玉止めを作る位置は、縫い終わりのすぐ近くが基本です。針が離れていると、結び目が糸の途中にできてしまいます。最後の縫い目に針を添えてから糸を巻き、結び目が布に接するように締めましょう。
2.巻き目を押さえたまま糸を引く
巻き目を指で押さえないまま針を引くと、糸がずれて玉が大きくなったり、結び目が安定しなかったりします。ブラザーの「クラフト日和」でも、親指でしっかり押さえることがコツとして挙げられています。指に力を入れすぎる必要はありませんが、結び目ができるまでは押さえ続けてください。
3.糸端を短く切りすぎない
結び目の際で糸を切ると、糸端が結び目から抜けやすくなる場合があります。3〜5mm程度を目安に余裕を残し、糸端がほつれたり、結び目が緩んだりしていないか確認します。
4.ほどけると困る作品は返し縫いを併用する
普段使いする衣類や、洗濯する頻度が高い布小物などでは、玉止めに加えて返し縫いをしておくと安心です。koshirauの解説でも、結び目が抜けやすい場合や、ほどけるのが心配な場合の対策として返し縫いが紹介されています。
5.動画は指の動きと結び目の位置に注目する
文章だけでは、針に糸を巻く角度や、巻いた部分を押さえる位置が分かりにくいことがあります。動画解説を見る場合は、単に手順を追うだけでなく、針が最後の縫い目から離れていないか、糸を引く間に指が巻き目を押さえているかを確認しましょう。
参考になる解説として、クチュリエブログには玉結びと玉止めの基本手順、ブラザーの「クラフト日和」には失敗したときの対処法、koshirauには糸が短いときの方法や動画解説があります。自分が困っている症状に合わせて見比べると、原因を特定しやすくなります。
なお、玉止めはすべての作品で唯一の正解というわけではありません。裏側の結び目が隠れる作品なら基本の玉止めが手軽ですが、刺繍や薄手の布など、裏側の見た目や厚みが気になる作品では、縫い目に糸をくぐらせる方法なども検討するとよいでしょう。
【玉止めやり方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:玉止めは針に何回糸を巻けばよいですか?
A1:初心者は2回を目安にすると作りやすくなります。布の目が粗い場合や糸が太い場合は、結び目が抜けないように巻く回数を調整します。ただし、回数を増やしすぎると玉が大きくなり、裏側で目立つことがあります。
Q2:指だけで玉止めを作ることはできますか?
A2:指だけで作る方法として一般的に紹介されているのは、縫い始めに使う玉結びです。縫い終わりの玉止めは、最後の縫い目に結び目を密着させるため、針を使う方法が基本です。両者の用途を分けて覚えると、手順を混同しにくくなります。
Q3:玉止めが布から浮いてしまったら、やり直すべきですか?
A3:結び目が締まり切る前なら、針先などでそっと根元へ寄せられる場合があります。すでに固く締まっている場合は、無理に引っ張らず、必要に応じてやり直しましょう。糸に余裕があるなら、返し縫いを加えて固定力を補う方法もあります。
まとめ:玉止めは「巻く回数」より「押さえる位置」が大切
玉止めのやり方は、縫い終わりに針を添え、糸を2回ほど巻き、巻いた部分を押さえながら針を引き抜くのが基本です。初心者が失敗しやすい原因は、針が最後の縫い目から離れていること、巻き目を押さえずに引いてしまうこと、結び目を締め切る前に指を離すことなどにあります。
指だけで作る方法は、主に縫い始めの玉結びに使われます。縫い終わりの玉止めとは役割が違うため、混同しないようにしましょう。また、糸が短い場合には針穴へ通し直す方法があり、それも難しい場合には返し縫いや縫い目への糸のくぐらせ方を活用できます。
きれいな玉止めに必要なのは、複雑な技術ではありません。最後の縫い目に針を近づけ、巻き目を押さえ、ゆっくり締めるという基本を守ることです。まずは2回巻きの手順を繰り返し練習し、布や糸の種類に合わせて調整していけば、ほどけにくく見た目も整った縫い終わりを作れるようになります。 (出典: 玉 止め やり方(Yahoo!ニュース))