「どうしたの」は英語で?What's WrongとWhat's The Matterの違いを徹底解説
英語で「どうしたの?」と聞きたいとき、真っ先に思い浮かぶのが “What's wrong?” ではないでしょうか。友達が落ち込んでいるとき、同僚が困っているとき、あるいは家族の様子がいつもと違うときに使える、覚えておきたい定番表現です。ただし、日本語の「どうしたの」には、心配する、理由を尋ねる、異変に気づく、相手を気遣うなど、複数の意味があります。英語では、状況によって自然な言い方が変わります。
では、“What's the matter?” や “Is there any problem?” とは何が違うのでしょうか。Weblio英会話コラムやマスターランゲージなどの英語学習記事でも紹介されている定番フレーズを軸に、2026年の日常会話やビジネスシーンで使える例文、丁寧な表現、避けたい言い回しまで整理します。ポイントは、直訳を覚えるだけでなく、相手にどんな印象を与えるかまで理解することです。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「どうしたの?」の基本表現は “What's wrong?”。相手の様子がおかしいときや、困っているときに使える。
- 要点2:“What's the matter?” は相手を気遣う質問として使いやすく、“Is there any problem?” は問題の有無を確認するニュアンスが強い。
- 要点3:ビジネスでは “Is everything okay?” や “Is there anything I can help you with?” を使うと、相手を責めずに状況を確認しやすい。
【基本を解説】「どうしたの」を英語で言うならWhat's wrong?が定番
「どうしたの」を英語にするとき、最初に覚えたいのが “What's wrong?” です。直訳すると「何が悪いの?」に近いものの、実際の会話では「どうしたの?」「何かあった?」「何か問題があるの?」という意味で広く使われます。
友達が泣いているときや、いつもより元気がないとき、困った表情をしているときなど、相手に何らかの異変を感じた場面に適しています。
What's wrong? の例文
- What's wrong? You look sad.
どうしたの?悲しそうだね。 - Hey, what's wrong? Are you okay?
ねえ、どうしたの?大丈夫? - What's wrong with your arm?
腕、どうしたの? - What's wrong with the computer?
パソコンはどうしたの?
最後の2例のように、“What's wrong with ~?” とすると、人だけでなく、体の部位や機械などの状態についても質問できます。
ただし、“What's wrong?” は、常に丁寧で柔らかな表現というわけではありません。心配そうな声で尋ねれば自然ですが、強い口調で言うと「何が問題なの?」「何がおかしいの?」と責めるように響くことがあります。
また、“What's wrong?” と “What's wrong with you?” は印象が異なります。後者は声の調子や文脈によって「あなた、いったいどうしちゃったの?」という非難の意味になりやすいため、相手を気遣う場面では注意が必要です。
【徹底比較】What's wrong?・What's the matter?・Is there any problem?の違い
「どうしたの」の英語表現を使い分けるうえで、特に押さえておきたいのが3つのフレーズです。いずれも問題や異変に関連する質問ですが、相手の状態を気遣うのか、事情を尋ねるのか、問題の有無を確認するのかによって、自然な選択が変わります。
| 英語表現 | 主な意味・ニュアンス | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| What's wrong? | どうしたの?何かあった? | 友人や家族の異変、困りごと | 言い方によっては直接的に響く |
| What's the matter? | どうしたの?何かあったの? | 相手が悲しそうなとき、体調が悪そうなとき | 深刻な問題や不調を想像させる場合がある |
| Is there any problem? | 何か問題はありますか? | 問題や支障の有無を確認するとき | 状況によっては問い詰める印象になる |
| Is everything okay? | 大丈夫ですか?何も問題ありませんか? | 日常会話、職場での気遣い | 具体的な問題の内容までは尋ねていない |
| What happened? | 何があったの?何が起きたの? | 出来事の経緯や原因を知りたいとき | 相手の感情より、起きた事実に焦点がある |
What's wrong と What's the matter の違い
“What's wrong?” と “What's the matter?” は、どちらも相手の様子がおかしいときに使えます。日常会話では意味が重なる部分も多く、片方だけが常に正しいというわけではありません。
“What's wrong?” は、何かよくないことが起きていそうだと気づき、その原因を尋ねる感覚が比較的強い表現です。一方、“What's the matter?” は「何かあったの?」と相手の事情を気遣う質問として使われます。こちらも状況次第で直接的になりますが、相手を心配して尋ねる場面によくなじみます。
- What's wrong? You seem upset.
どうしたの?何だか動揺しているみたいだね。 - What's the matter? You haven't said much today.
どうしたの?今日はあまり話さないね。
なお、“What's the matter?” は医師が患者に使うような表現に限られません。友人や家族との会話でも自然に使えます。マスターランゲージの「どうしたの」を扱った英語学習記事でも、この表現と “What's wrong?” が紹介されています。
Is there any problem の意味と使い方
“Is there any problem?” は「何か問題はありますか?」という意味です。文法的に使える表現ですが、日本語の「どうしたの?」を幅広く置き換えられるわけではありません。
たとえば、同僚が困っているように見えるときに “Is there any problem?” と聞くと、相手が直面している問題を確認するニュアンスになります。場合によっては「何か問題でもあるのですか?」と、やや詰問するように受け取られる可能性もあります。
相手を純粋に気遣いたいなら、次の表現のほうが使いやすいでしょう。
- Is everything okay?
大丈夫ですか? - Is there anything I can help you with?
何かお手伝いできることはありますか? - Is something bothering you?
何か気になっていることがありますか?
つまり、相手の異変を気遣うなら “What's wrong?” や “Is everything okay?”、問題の有無を確認したいなら “Is there any problem?” と、質問の目的から選ぶことが自然な使い分けにつながります。
【例文集】心配するとき・日常会話・カジュアルな英語の使い分け
英語で「どうしたの」と言うときは、相手がどのような状態なのかを考えると、表現を選びやすくなります。心配するとき、何が起きたのか知りたいとき、友達に軽く声をかけたいときでは、適したフレーズが異なります。
1. 相手を心配するときの英語フレーズ
相手が落ち込んでいたり、体調が悪そうだったりする場合は、気遣いが伝わる表現を選びましょう。
- What's the matter? You look worried.
どうしたの?心配そうな顔をしているね。 - Are you okay? You don't look well.
大丈夫?具合が悪そうだよ。 - Is everything all right?
何も問題ない?大丈夫? - What's bothering you?
何か悩んでいるの? - Do you want to talk about it?
よかったら話してみる?
特に “Do you want to talk about it?” は、相手に事情を話すよう強制せず、話したければ聞くという姿勢を示せる表現です。相手が落ち込んでいるとき、理由をすぐに聞き出すよりも、こうした一言を添えるほうが自然な場合があります。
2. 何が起きたのか尋ねるとき
相手が驚いた様子だったり、何かトラブルに遭遇したりした場合は、“What happened?” が便利です。
- What happened? Are you hurt?
何があったの?けがをしたの? - What happened to your phone?
スマホ、どうしたの? - What happened at the meeting?
会議で何があったの? - You seem surprised. What happened?
驚いているみたいだね。何があったの?
“What happened?” は、出来事が起きたことを前提に「何があったの?」と尋ねる表現です。対して “What's wrong?” は、目の前の様子や状態に異変を感じて「どうしたの?」と尋ねる場面に向いています。
3. 友達に使うカジュアルな英語表現
親しい友達との会話なら、もっと短く、くだけた言い方も使えます。
- What's up?
どうしたの?/元気? - What's going on?
何が起きているの?/どうなってるの? - You okay?
大丈夫? - What's up with you?
どうしたの?
ただし、“What's up?” は特に注意したい表現です。文脈によっては「どうしたの?」ですが、挨拶としての「元気?」「最近どう?」という意味でも非常によく使われます。
たとえば、友達に “Hey, what's up?” と声をかけるだけなら、深刻な問題を心配しているとは限りません。相手が落ち込んでいるときに気遣いを示したいのであれば、“What's wrong?” や “Are you okay?” のほうが意図を伝えやすいでしょう。

【ビジネス英語】「どうしたの」を丁寧に伝える自然な表現
職場では、相手の様子がおかしくても、いきなり “What's wrong?” と聞くことが最善とは限りません。上司や取引先、あまり親しくない同僚に対しては、状況を確認する表現や、支援を申し出る表現を使うと、より配慮のある印象になります。
Is everything okay?:相手の状況を気遣う
“Is everything okay?” は「何も問題ありませんか?」「大丈夫ですか?」という意味で、ビジネスでも日常会話でも使いやすい表現です。
- Is everything okay? You seem a little concerned.
何かありましたか?少し心配されているようですが。 - Is everything all right with the project?
プロジェクトの状況に何か問題はありますか? - I noticed you seemed quiet during the meeting. Is everything okay?
会議中、あまりお話しされていないようでしたが、大丈夫ですか?
相手の個人的な事情に踏み込みすぎず、必要な場合には説明してもらえる聞き方です。
Is there anything I can help you with?:助けが必要か尋ねる
相手が仕事で困っているように見える場合は、問題の有無を聞くよりも、何か手伝えるかを尋ねる方法があります。
- Is there anything I can help you with?
何かお手伝いできることはありますか? - Is there anything you'd like to discuss?
何かご相談になりたいことはありますか? - Would you mind telling me what's happened?
何があったのか、お聞かせいただけますか? - Could you let me know if there's an issue?
何か問題があれば、お知らせいただけますか?
相手の困りごとを把握したいときには、最後の2つのように事情を尋ねる表現も使えます。ただし、相手との関係や緊急性に応じて、どの程度直接的に聞くかを調整する必要があります。
Is there any problem? はビジネスで使ってもいい?
“Is there any problem?” は、問題があるかどうかを尋ねる表現として使用できます。ただし、職場で相手の様子を気遣う目的なら、必ずしも第一候補ではありません。
たとえば、取引先が会議中に黙り込んだとき、“Is there any problem?” と聞くと、相手に問題があると決めつけているように響く可能性があります。そのような場合は、“Is everything okay?” や “Do you have any concerns?” のほうが、相手の考えや懸念を尊重しながら確認できます。
一方、作業上の障害や進行上の支障を具体的に確認したい場面では、“Is there any problem with the schedule?”(スケジュールに何か問題はありますか?)のように、対象を明確にすると伝わりやすくなります。
ビジネス英語で大切なのは、単に丁寧な単語を使うことではありません。相手の状態を心配しているのか、業務上の問題を把握したいのか、支援を申し出たいのかという目的を、質問の形に反映させることです。
【間違いやすいポイント】What's wrong with you?とWhat's up?の注意点
「どうしたの」の英語表現には、単語の意味だけを覚えていると、意図しない印象を与えてしまうものがあります。とくに注意したいのが、“with you” を付けた形と、“What's up?” の使い分けです。
What's wrong with you? は相手を責めることがある
“What's wrong with you?” は、文脈や口調によって「あなた、どうしちゃったの?」「いったい何なの?」という非難のニュアンスを持ちます。友達が明らかに困っているときでも、この表現を使うと責められていると感じさせる可能性があります。
相手を心配しているなら、次のように言い換えるのがおすすめです。
- What's wrong?
どうしたの? - Are you okay?
大丈夫? - Is something bothering you?
何か気になることがあるの?
一方、“What's wrong with the printer?” のように、機械や物の状態を尋ねる場合は、通常、相手を非難する表現にはなりません。問題はフレーズそのものだけではなく、誰に対して、どんな状況で使うかにあります。
What's up? は「どうしたの?」とは限らない
“What's up?” はカジュアルな会話でよく使われますが、必ずしも相手の異変を心配する質問ではありません。会ったときの挨拶として使えば「元気?」「最近どう?」という意味になります。
一方、“What's up with you? You seem upset.” なら「どうしたの?何だか動揺しているみたいだけど」という意味になります。このように、後ろに続く言葉や会話の状況によって意味が変わります。
日本語の「どうしたの」をそのまま直訳しない
日本語では、相手が笑っていても、驚いていても、困っていても「どうしたの?」と聞けます。しかし、英語では、相手の様子に問題がありそうなのか、実際に何かが起きたのか、単に近況を尋ねたいのかによって、表現を変えるほうが自然です。
たとえば、友達が突然大笑いし始めた場合には、“What's so funny?”(何がそんなにおかしいの?)が適しています。何かを失敗して困っている様子なら “What's wrong?”、驚いた出来事があったようなら “What happened?” が候補になります。
自然な英語を身につけるには、日本語の一語に英語を一つだけ対応させるのではなく、相手の状況と自分の意図をセットで考えることが大切です。
【実践編】「どうしたの?」と聞かれたときの英語の返し方
英語で「どうしたの?」と聞く表現を覚えたら、返答もあわせて身につけておくと会話が続きやすくなります。心配してくれた相手に対して、問題がないことを伝えるのか、事情を説明するのかによって、自然な返し方は異なります。
特に問題がないとき
- I'm fine, thanks.
大丈夫だよ、ありがとう。 - Nothing's wrong. I'm just tired.
何でもないよ。ただ疲れているだけ。 - Everything is okay.
何も問題ないよ。 - I'm just thinking about something.
ちょっと考え事をしているだけ。
悩みや困りごとがあるとき
- I've had a rough day.
今日は大変な一日だったんだ。 - I'm worried about work.
仕事のことで心配しているんだ。 - I'm having a little trouble with this task.
この作業で少し困っているんです。 - Thanks for asking. I could use some advice.
気にかけてくれてありがとう。少しアドバイスが欲しいんだ。
最後の “Thanks for asking.” は「聞いてくれてありがとう」「気にかけてくれてありがとう」という意味です。相手が心配して声をかけてくれたとき、感謝を伝えてから事情を話すと、自然な会話になります。
また、すぐに事情を説明したくないときは、“I'd rather not talk about it right now.”(今はそのことについて話したくないんだ)という言い方もあります。英語でも、質問に必ず詳しく答えなければならないわけではありません。
【どうしたの英語】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「どうしたの?」を英語で一言で言うなら何が自然ですか?
A1:相手の様子がおかしいときは “What's wrong?” が定番です。より広く「大丈夫?」と気遣いたい場合は “Are you okay?” や “Is everything okay?” も自然です。相手が驚いているなど、何かが起きたことを尋ねたい場合は “What happened?” が向いています。
Q2:What's wrong? と What's the matter? はどちらが丁寧ですか?
A2:どちらも日常会話で使える表現で、状況によって意味が重なります。“What's wrong?” は問題や異変を直接尋ねる印象があり、“What's the matter?” は相手を気遣う質問として使われます。ただし、丁寧さはフレーズだけで決まるわけではなく、口調や相手との関係にも左右されます。
Q3:ビジネスで「どうしたのですか?」と丁寧に聞くには?
A3:“Is everything okay?”(大丈夫ですか?)や “Is there anything I can help you with?”(何かお手伝いできることはありますか?)がおすすめです。具体的な業務上の問題を確認したい場合は、“Is there any problem with the schedule?” のように、対象を明確にすると自然です。
Q4:Is there any problem? は失礼な表現ですか?
A4:必ずしも失礼ではありません。ただし、状況によっては「何か問題でもあるのですか?」と詰め寄るような印象になることがあります。相手の様子を気遣うなら “Is everything okay?”、懸念を尋ねるなら “Do you have any concerns?” など、目的に応じて使い分けましょう。
Q5:「どうしたの?」と聞かれたとき、「何でもないよ」と英語で返すには?
A5:“Nothing's wrong.”(何でもないよ)や “I'm fine, thanks.”(大丈夫だよ、ありがとう)が使えます。疲れているだけなら “I'm just tired.”、考え事をしているだけなら “I'm just thinking about something.” と付け加えると、より具体的に伝えられます。
まとめ:【プロの結論】相手との関係と質問の目的で英語を選ぼう
「どうしたの」を英語で表現するとき、覚えておきたいのは “What's wrong?” だけではありません。“What's the matter?”、“What happened?”、“Is there any problem?”、“Is everything okay?” など、似ているようで役割の異なる表現があります。
使い分けの基準は、次の3点です。
- 相手の異変を尋ねる:What's wrong? / What's the matter?
- 何が起きたのか尋ねる:What happened?
- 相手を気遣う、問題の有無を確認する:Is everything okay? / Is there any problem?
友達や家族との会話では “What's wrong?” や “Are you okay?” が使いやすく、仕事で相手を気遣うときは “Is everything okay?” や “Is there anything I can help you with?” が候補になります。“Is there any problem?” は、相手の気持ちを尋ねるというより、具体的な問題の有無を確認したい場面に向いています。
英語の自然さは、単語の置き換えだけで決まるものではありません。相手が悲しんでいるのか、困っているのか、単に近況を尋ねたいのかを考え、それに合うフレーズを選ぶことが大切です。まずは “What's wrong?” と “Is everything okay?” の2つを使い分けるところから始め、相手や場面に合わせて表現の幅を広げていきましょう。 (出典: どう した の 英語(Yahoo!ニュース))