和式トイレがなくならない理由は?2026年の実態と洋式化の費用を徹底解説
駅や学校、公園などの公共トイレで、今も見かける和式トイレ。家庭では洋式トイレが当たり前になった一方、なぜ和式トイレは完全になくならないのでしょうか。背景には、改修費用や建物の構造といった現実的な事情だけでなく、衛生面の好み、しゃがむ姿勢の特徴、災害への備えなど、単純に優劣をつけられない問題があります。
2026年の学校トイレ事情を見ると、洋式化は着実に進んでいるものの、すべての施設が洋式に統一されたわけではありません。文部科学省の公立小中学校調査や、2026年に公表された学校のトイレ研究会の調査からも、設備更新の進展と残された課題が浮かび上がります。和式トイレのメリット・デメリット、衛生面の誤解、駅や学校に残る理由、洋式化の費用と工期まで、住まいや公共施設の判断に役立つ情報を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:和式トイレが残るのは、改修費用や建物の構造、更新時期に加え、利用者の好みや施設側の運用方針が関係しているため。
- 要点2:便座に直接触れずに使える点や、しゃがむ姿勢には利点がある一方、膝や腰への負担、バリアフリー面では課題がある。
- 要点3:和式から洋式へのリフォーム費用は、一般的な工事で約15万〜75万円、工期は約1〜5日が目安。配管や床の改修範囲で変わる。
【2026年の最新事情】和式トイレは減っているのに、なぜ残っているのか
和式トイレがなくならない理由を理解するには、まず「今も広く普及している」のか、「古い設備が更新されずに残っている」のかを区別する必要があります。現状を示す調査では、洋式化が進んでいる一方、施設によって整備状況に差があることが分かります。
文部科学省の調査では公立小中学校の洋便器率は68.3%
文部科学省が公表した「公立学校施設のトイレの状況について」によると、2023年9月1日時点で、公立小中学校の洋便器率は全国平均68.3%でした。対象となる便器は約132万6,000台で、洋便器は約90万5,000台です。
この数字は、2026年時点でも参照される全国規模の公的データです。ただし、便器の台数に占める洋便器の割合であり、学校の68.3%が完全に洋式化されているという意味ではありません。洋式と和式が同じ施設内に併設されているケースも含まれます。
2026年の調査から見えた学校トイレの実態
学校のトイレ研究会は2026年6月30日、2025年度の全国教職員アンケート調査の結果を公表しました。公立小中学校では「すべて洋式」と回答した割合が25%、「洋式が多い」が41%、「洋式と和式が半々」が17%、「和式が多い」が15%でした。
公立高校では「すべて洋式」が16%にとどまり、私立高校の42%と差が見られました。調査対象は公立小中学校2,500校と公立・私立高校3,449校で、回答数はそれぞれ194校、401校です。これは教職員アンケートの回答校に関する結果であり、全国すべての学校を直接集計した数字ではありません。
同調査では、学校施設で改善が必要な場所として、公立小中学校の55%、高校の58%が「トイレ」を挙げています。臭いや汚れ、清掃しても汚れが取れないこと、洋式便器の不足などが課題として示されました。
つまり、2026年の現状は「和式トイレが主流に戻っている」というものではありません。洋式化が進むなかで、古い設備の更新や快適性の改善が追いついていない施設が残っているのです。

【和式トイレがなくならない5つの理由】改修費用だけでは説明できない事情
1.洋式化には便器交換以外の工事も必要
和式トイレを洋式トイレに変える場合、便器を取り外して新しい便器を置くだけでは済まないことがあります。
和式便器は床面に埋め込まれている構造が多く、周囲の床を解体したうえで、床の高さや排水管の位置を調整する必要があります。段差の解消、床材の張り替え、給排水設備の変更、コンセントの増設などが必要になれば、工事費用はさらに増えます。
学校や駅のように複数のトイレを備える施設では、工事中の利用制限や代替トイレの確保も考えなければなりません。設備を更新したいと考えていても、予算の確保や工事計画の都合から、改修が次の大規模修繕まで先送りされる場合があります。
2.古い建物では配管や床の構造が制約になる
築年数の古い建物では、現在の洋式便器を設置するためのスペースや配管条件が整っていないことがあります。特に、床の段差が大きい和式トイレを改修する場合、便器の交換に加えて床全体の造り直しが必要になるケースもあります。
一方、既存の排水設備や床の状態によっては、比較的短い工期で洋式化できる場合もあります。和式トイレが残っているからといって、必ずしも洋式化が技術的に不可能というわけではありません。
3.便座に直接触れずに使いたい人もいる
文部科学省が紹介する学校設置者の意見には、洋式トイレの便座に触れることを衛生面から避けたい児童生徒が一定数いるため、一部の和式トイレを残すという考え方もあります。
これは、すべての利用者が和式を好むという意味ではありません。便座への接触を気にする人がいる一方で、しゃがむ姿勢がつらい人や、洋式のほうが使いやすい人もいます。利用者の希望が一様ではないことが、設備を一種類に統一しにくい理由の一つです。
4.教育や利用経験の観点から残す場合がある
文部科学省は、駅や高速道路などの公共施設に和式便器が一定程度残っていることを踏まえ、教育上の観点から学校にも一部の和式トイレを残す必要があると考える学校設置者がいることを紹介しています。
ただし、これは全国の学校に和式トイレを必ず残すよう求める一律の方針ではありません。学校ごとの整備方針や利用状況によって判断が異なります。
5.設備更新の優先順位が施設ごとに違う
公共施設の改修では、トイレだけでなく、耐震補強、空調設備、給排水管、照明、バリアフリー化など、多くの工事に予算を配分する必要があります。
そのため、洋式化の必要性が認識されていても、老朽化が深刻な部分や安全上の問題がある設備から優先的に改修される場合があります。和式トイレが残る背景には、利用者の好みだけでなく、公共施設の維持管理に伴う予算と工事の優先順位という構造的な事情もあるのです。
【メリット・デメリットを検証】和式トイレの衛生面と姿勢は本当に優れているのか
和式トイレには、洋式トイレにはない特徴があります。ただし、メリットとして語られやすい内容のなかには、条件によって評価が変わるものや、誤解されやすいものもあります。
メリット1:便座に肌が直接触れない
和式トイレの分かりやすい利点は、洋式トイレの便座に座る必要がないことです。不特定多数が利用する公共トイレで、便座に直接触れることに抵抗を感じる人にとっては、心理的な安心感につながります。
ただし、便座に触れないことと、感染リスクが必ず低いことは同じではありません。トイレの衛生状態は、便器の形状だけでなく、清掃頻度、汚れの除去、手洗い設備、利用者の衛生行動などによって左右されます。
洋式トイレでも、適切に清掃された便座を使用し、利用後に石けんで手を洗うことが衛生管理の基本です。和式だから無条件に清潔、洋式だから不衛生という単純な比較はできません。
メリット2:しゃがむ姿勢が排便を助ける可能性がある
和式トイレでは、膝を曲げてしゃがむ姿勢を取ります。この姿勢は、腰掛けて座る姿勢と比べて、排便時の直腸や肛門周辺の角度に影響する可能性があり、いきみを軽減する効果が期待される場合があります。
2025年に公表された、トイレでの姿勢と健康に関するスコーピングレビューでは、42件の研究が検討されました。しゃがむ姿勢は排便を助ける可能性が示された一方、研究の条件や評価には違いがあり、すべての人に同じ効果があると断定できる状況ではありません。
便秘の改善を目的に和式トイレを選ぶ必要がある、という結論にはならない点に注意が必要です。洋式トイレでも足元に台を置き、膝が股関節より少し高くなる姿勢を取ることで、排便しやすい姿勢を補助できます。
デメリット1:膝や腰、股関節への負担が大きい
和式トイレでは、深くしゃがんだ姿勢を保つ必要があります。膝や股関節の動きに制限がある人、腰痛がある人、筋力が低下した高齢者などにとっては、使いにくい設備です。
立ち上がる際にも脚の筋力が必要になるため、転倒の危険が高まることがあります。妊娠中の人や、けがから回復している人にとっても負担になりやすく、誰にとっても使いやすい設備とはいえません。
デメリット2:衣服や床を汚す可能性がある
和式トイレでは、使用時の姿勢や衣服の位置によって、裾が床に触れたり、便器周辺を汚したりする可能性があります。慣れていない人や子どもにとっては、姿勢の取り方が難しいこともあります。
また、和式便器を設置した床には段差がある場合もあり、出入りや清掃のしやすさという面でも施設ごとの差があります。便器そのものだけでなく、個室の広さや床の形状も使いやすさを左右します。
和式トイレの衛生対策で優先すべきこと
衛生面を重視するなら、便器の種類だけで判断せず、次の点を確認することが大切です。
- 便器や床、ドアノブ、洗浄レバーなどが適切に清掃されているか。
- 石けんを使って手を洗える設備があり、必要な水や衛生用品が確保されているか。
- 汚れが残りにくい床材や、清掃しやすい設備が採用されているか。
- 利用者が無理な姿勢を取らず、安全に使用できる環境か。
便座との接触を避けたい人には和式が選択肢になりますが、高齢者や身体の動きに制約がある人にとっては、洋式トイレや手すり付きのトイレのほうが適しています。衛生面と使いやすさは、分けて考える必要があります。

【和式トイレと洋式トイレを比較】仕組み・歴史・使いやすさの違い
和式トイレの仕組みと構造
一般的な水洗式の和式トイレは、床面に埋め込まれた便器に排泄物を流し、排水口からトラップや排水管を通して下水道または浄化槽へ送る仕組みです。便器の形状は、しゃがんで使用することを前提に設計されています。
和式便器の多くは床と一体になるように設置されているため、洋式化する際には便器の撤去だけでなく、床の解体や排水管の位置調整が必要になることがあります。こうした構造上の違いが、リフォーム費用や工期に影響します。
なお、和式トイレには水洗式だけでなく、古い建物などに残る非水洗式のものもあります。水洗式かどうか、排水設備がどのように設置されているかによって、必要な改修工事は変わります。
和式トイレから洋式トイレへ移行した歴史
日本では長く、しゃがんで使用する和式トイレが一般的でした。洋式化の流れを大きく変えたのが、戦後の住宅建設と水洗トイレの普及です。
日本レストルーム工業会のトイレ年表や、住宅設備業界の歴史資料によると、日本住宅公団は1959年前後から洋式便器を採用し、集合住宅への普及を後押ししました。1970年代後半には、衛生陶器の出荷において洋式便器が和式便器を上回るようになったとされています。
さらに、温水洗浄便座の普及や、住宅の快適性に対する意識の変化が洋式化を後押ししました。nippon.comが2018年に紹介した業界データでは、和式便器の出荷比率は2015年に1%を下回っています。これは出荷比率であり、公共施設などに残る和式便器の設置台数そのものを示す数字ではありません。
つまり、和式トイレが市場の主流から外れて久しいことと、既存の建物から完全になくなることは別の問題です。新しい設備の選択と、古い設備の更新には時間差があります。
和式と洋式の違いを一覧で比較
| 比較項目 | 和式トイレ | 洋式トイレ |
|---|---|---|
| 使用時の姿勢 | しゃがんで使用する | 便座に腰掛けて使用する |
| 便座との接触 | 便座に直接触れない | 便座に座るため接触する |
| 排便時の姿勢 | しゃがむ姿勢が排便を助ける可能性がある | 足元の台などで姿勢を調整できる |
| 高齢者や身体の不自由な人への配慮 | しゃがむ・立ち上がる動作の負担が大きい | 手すりや適切な便座の高さで負担を軽減できる |
| 改修工事 | 既存の便器を維持する場合は大規模な交換を避けられる | 和式からの交換では床・配管などの工事が必要な場合がある |
| 衛生面 | 便座に肌が触れない一方、床や便器周辺の汚れに注意が必要 | 便座の清掃と手洗いを含めた衛生管理が必要 |
比較すると、和式トイレには接触を避けられるという特徴があるものの、幅広い利用者にとっての使いやすさでは洋式トイレが優位な場面が多くあります。特に、高齢化への対応やバリアフリー化を考える施設では、洋式化の必要性が高くなります。
【駅・学校・公共施設に残る理由】和式トイレは誰のために維持されているのか
駅や高速道路のトイレでは設備の更新に時間がかかる
駅や高速道路の休憩施設などでは、利用者が多く、トイレを長時間閉鎖することが難しい場合があります。洋式化に伴って床や配管を改修する必要があれば、工事の時期や利用制限を調整しなければなりません。
また、公共施設は一度にすべての設備を更新するのではなく、利用状況や老朽化、予算などを踏まえて段階的に改修することがあります。和式トイレが残っている背景には、こうした施設管理の事情があります。
ただし、駅や公共施設のすべてが和式を意図的に残しているわけではありません。洋式化を進めている施設もあり、整備状況は施設や地域によって異なります。
学校では洋式化と多様な利用者への配慮が課題
学校のトイレには、児童生徒だけでなく、教職員や保護者、地域住民などが利用する場合もあります。体育館などが災害時の避難所として使われる学校では、普段の使いやすさに加え、避難生活に対応できる設備であることも求められます。
2026年に公表された学校のトイレ研究会の調査では、学校のトイレについて臭いや汚れ、洋式便器の不足などが課題として挙げられました。洋式化は便器の形を変えるだけではなく、清掃性、設備の老朽化、バリアフリー対応をまとめて改善する機会にもなります。
和式を残すことと、洋式化を進めることは両立できる
すべての利用者に同じ便器を使ってもらうことだけが、合理的な整備とは限りません。便座への接触を避けたい人がいる一方、しゃがむ動作が困難な人もいます。
そのため、施設の広さや予算が許すのであれば、洋式便器を中心に整備しつつ、利用者のニーズを踏まえて一部の和式を残す方法も考えられます。ただし、和式を残す場合でも、車いす利用者や高齢者が使用できるトイレを別途確保するなど、選択肢を用意することが欠かせません。

【リフォーム費用と災害対策】和式を残すか、洋式に交換するかの判断基準
和式トイレから洋式トイレへの交換費用
住宅の和式トイレを洋式トイレにリフォームする場合、費用は工事範囲や既存設備の状態によって大きく変わります。パナソニックの住宅リフォーム費用の目安では、和式から洋式への交換は約15万〜75万円、工期は約1〜5日とされています。
また、住まいの情報館HDCジャーナルでは、和式から洋式へのリフォーム費用について、一般的な目安を約20万〜50万円と紹介しています。金額に幅があるのは、床の段差や配管の状態、便器のグレード、内装工事の有無などが異なるためです。
費用を見積もる際は、便器本体の価格だけで比較せず、撤去費用、床の解体・造作、給排水工事、壁や床の仕上げ、電気工事などが含まれているか確認しましょう。
費用を左右する主なポイント
- 床の段差:段差の解消や床の造り直しが必要な場合は、工事費用が増える可能性があります。
- 給排水設備:既存の配管を利用できるか、位置を変更する必要があるかで費用が変わります。
- 便器の種類:一般的な洋式便器か、温水洗浄便座などの機能を備えた製品かによって本体価格が異なります。
- 内装の範囲:床だけを張り替えるのか、壁や天井まで改修するのかによって総額が変わります。
- バリアフリー対応:手すりの設置や出入口の拡張などを行う場合は、追加費用が必要になることがあります。
工事内容が簡易的で、既存の条件が整っていれば、1日程度で完了するケースもあります。一方、床や配管を大きく変更する工事では数日かかることがあります。見積もりの段階で、工期とトイレを使用できない期間を確認しておくと安心です。
和式トイレにかぶせる便座は選択肢になる?
本格的なリフォームが難しい場合は、和式便器の上に設置する簡易的な洋式化器具も選択肢になります。大がかりな床工事をせずに座って使えるようにできる製品がありますが、製品によって設置条件や使い勝手は異なります。
ただし、かぶせるタイプの器具は、床の段差を解消したり、出入口を広げたりするものではありません。安定性や便器との適合性、掃除のしやすさも確認する必要があります。高齢者や介助が必要な人が使う場合は、手すりや出入口の幅も含めて検討しましょう。
災害時に和式トイレが役立つという説の注意点
和式トイレは災害時にも役立つと紹介されることがありますが、和式だから災害に強いというわけではありません。災害時に重要なのは、便器の形だけではなく、排水設備の安全性、水の確保、携帯トイレや簡易トイレの備蓄です。
内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」では、災害後に水洗トイレの使用可否を確認することや、既存の便器に携帯トイレを設置する方法が示されています。洋式便器では便座に袋を固定して使用する方法がある一方、和式便器では板や段ボールなどで便器を封鎖したうえで、簡易トイレを設置する方法が紹介されています。
つまり、災害時には和式便器のほうが簡単に使えるとは限りません。内閣府のガイドラインでも、高齢者や障害のある人にとって和式便器の使用は極めて困難であることから、避難所となる施設では洋式化が望ましいとされています。
災害への備えとしては、和式を残すかどうかだけでなく、携帯トイレの備蓄、排水管の点検、断水時の使用ルール、誰もが使いやすいトイレの確保を一体的に考える必要があります。
和式を残すべき人・洋式化を優先すべき人
和式トイレを残すか、洋式化するかを判断する際は、利用者と設備の状況を整理することが大切です。
和式を選択肢として残すことを検討できるケースは、便座への接触を避けたい利用者がいる場合や、既存設備が良好で、すぐに全面改修する必要がない場合です。ただし、洋式トイレなどの代替設備を確保できることが前提になります。
洋式化を優先したいケースは、高齢者や身体の不自由な人が多く利用する場合、学校や避難所などで幅広い利用者への配慮が必要な場合、和式便器や床の老朽化が進んでいる場合です。特に、段差や立ち座りの動作が利用者の安全を損なう場合は、早めの改修を検討する価値があります。
不動産や住まいの観点では、便器の種類だけでなく、将来の介護の可能性、住宅の築年数、工事予算、家族の身体状況も判断材料になります。今は問題なく使えていても、長く住み続ける予定なら、将来の使いやすさまで見据えて計画することが大切です。
【和式トイレがなくならない理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:和式トイレは2026年になっても必要なのでしょうか?
A1:すべての施設で必要というわけではありません。便座への接触を避けたい人などには選択肢になりますが、高齢者や身体の不自由な人の使いやすさ、バリアフリー対応を考えると、洋式トイレの整備を優先する意義は大きくなっています。
Q2:和式トイレのほうが洋式トイレより衛生的ですか?
A2:便座に肌が直接触れない点は和式の特徴ですが、それだけで衛生面の優劣は決まりません。便器や床の清掃、手洗い、ドアノブなどの接触部分の管理も重要です。和式だから感染リスクが低い、洋式だから不衛生と一律に判断することはできません。
Q3:和式トイレから洋式トイレへのリフォームは何日かかりますか?
A3:工事の目安は約1〜5日です。既存の床や配管を活用できる簡易的な工事なら短期間で終わる場合がありますが、床の段差解消や配管の変更、内装工事が必要な場合は日数が増えます。
Q4:和式トイレを残すと災害時に有利ですか?
A4:一概にはいえません。断水や排水設備の故障が起きた場合は、和式・洋式のどちらでも通常どおり水洗できない可能性があります。携帯トイレの備蓄や使用ルールの整備が重要であり、高齢者や障害のある人が利用する避難所では洋式トイレの確保も求められます。
Q5:和式トイレのリフォーム費用を抑える方法はありますか?
A5:複数の業者から見積もりを取り、便器本体だけでなく撤去費用や床工事、配管工事、内装費用を含めて比較する方法があります。簡易的な洋式化器具も選択肢ですが、段差解消やバリアフリー化まで必要な場合は、本格的な改修との費用差を確認することが大切です。
まとめ:和式トイレが残る理由を知り、使いやすさと将来性で判断する
和式トイレがなくならない背景には、既存設備の改修費用、建物の構造、公共施設の予算や工事計画、便座への接触を避けたい利用者の存在など、複数の事情があります。単に古い設備だから残っている場合もあれば、利用者の希望や施設の運用方針が関係する場合もあります。
一方、2026年の学校トイレに関する調査では、洋式化が進むなかでも、便器の不足や清掃性、老朽化などの課題が残っていることが示されました。和式トイレには便座に触れずに使えることや、しゃがむ姿勢の特徴といった利点がありますが、膝や腰への負担、バリアフリー面では不利になることがあります。
住宅で和式トイレを使い続けるか迷っているなら、現在の使いやすさだけでなく、家族の年齢や身体状況、今後の介護の可能性、リフォーム費用を踏まえて判断することが大切です。公共施設では、利用者の多様なニーズに応えられる洋式化と、適切な衛生管理、防災対策を組み合わせることが求められます。
和式トイレを残すこと自体が問題なのではありません。必要な人が安全に使える設備を確保し、誰にとっても利用しやすいトイレ環境を整えられているかどうか。それが、これからのトイレ整備を考えるうえでの判断基準になります。 (出典: 和 式 トイレ なく ならない 理由(Yahoo!ニュース))