箱根駅伝学生連合とは?2027年最新メンバー・選考基準と歴代最高順位を徹底解説
箱根駅伝の出場校一覧で「関東学生連合」という名前を見かけたことはありませんか。学生連合は、箱根駅伝の予選会を突破できなかった大学の選手を中心に編成される特別な混成チームです。大学の垣根を越えて選手が集まり、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの10区間217.1kmを走る一方、通常の出場校とは異なり、チームの総合順位や区間記録は参考扱いとなります。
2026年10月23日時点では、2027年1月2日・3日に開催される第103回箱根駅伝に向け、関東学生陸上競技連盟が学生連合の編成対象校10校と個人枠6選手を発表しています。慶應義塾大学の成沢翔英選手や、監督を務める国士舘大学の小川博之氏にも注目が集まります。選考基準、出場資格、歴代最高順位、記録の扱い、廃止の噂まで、最新の制度と過去の経緯を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 学生連合の正体:箱根駅伝の予選会で本戦出場権を獲得できなかった大学の選手を中心に構成する混成チーム。
- 2027年大会の最新情報:チーム枠10人と個人枠6人の計16人で編成。個人枠では慶大・成沢翔英ら6人が選出された。
- 最高順位と記録:歴代最高順位は正式参加時代の2008年大会で記録した4位。2026年大会では総合10時間57分35秒を参考記録として残した。
【箱根駅伝学生連合とは】予選会敗退校の選手が集う混成チーム
箱根駅伝の学生連合は、単独の大学チームとして本戦に出場できなかった選手に、箱根路を走る機会を提供するための選抜チームです。正式名称は「関東学生連合チーム」。報道やファンの間では「学生連合」「学連選抜」「関東学連」といった呼び方も使われます。
箱根駅伝の通常の出場枠は、前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を通過した10校の計20校です。これに関東学生連合が加わるため、通常は21チームが箱根路に出場します。大会公式サイトも、関東学生陸上競技連盟の加盟大学のうち、予選会を通過できなかった大学の記録上位者から選手を選ぶ仕組みを説明しています。
ただし、学生連合は21校目の通常出場校という位置づけではありません。複数の大学から集まった選手が一つのチームとして襷をつなぐものの、オープン参加であるため、通常の出場校と同じ方法では順位や記録を扱いません。
箱根駅伝は往路5区間107.5km、復路5区間109.6kmの計10区間217.1kmで競われます。各大学が長年かけて築いたチームの連携が問われる舞台に、学生連合は短期間で準備した混成チームとして挑みます。個人の走力だけでなく、異なる大学の選手が一つの襷をつなぐ難しさも、このチームならではの特徴です。

【2027年最新メンバー】成沢翔英ら個人枠6人と対象校10校
2026年10月20日、関東学生陸上競技連盟は第103回箱根駅伝の関東学生連合チームについて、個人枠6選手とチーム枠の対象となる10大学を発表しました。10月22日付の同連盟の選手・スタッフ一覧でも、選考状況が公表されています。
監督は国士舘大学の小川博之氏です。個人枠には、予選会で個人27位に入った慶應義塾大学の成沢翔英選手らが名を連ねています。一橋大学の有川紘樹選手や立正大学の橋本将汰選手も選ばれ、大学の枠を越えた顔ぶれとなりました。
第103回大会の個人枠6選手
- 成沢翔英(慶應義塾大学3年):予選会個人27位、1時間02分48秒
- 木村楓斗(流通経済大学4年):予選会個人61位、1時間03分18秒
- 尾島樹(上武大学3年):予選会個人69位、1時間03分34秒
- 有川紘樹(一橋大学4年):予選会個人79位、1時間03分43秒
- 橋本将汰(立正大学4年):予選会個人88位、1時間03分49秒
- 髙橋歩夢(明治学院大学4年):予選会個人109位、1時間04分00秒
上記は関東学生陸上競技連盟が公表した選手一覧に基づくものです。個人順位は2026年10月17日に行われた第103回大会予選会の結果であり、本戦での順位を示すものではありません。
チーム枠の対象となる10大学
- 国士舘大学(予選会11位)
- 武蔵野学院大学(12位)
- 立教大学(13位)
- 明治大学(14位)
- 東京国際大学(15位)
- 駿河台大学(16位)
- 麗澤大学(17位)
- 筑波大学(18位)
- 拓殖大学(19位)
- 日本薬科大学(20位)
この10大学には、それぞれ1人を選出する権利が与えられています。選手名は12月10日のチームエントリーで発表される予定です。そのため、10月23日時点では、個人枠6人は発表済みですが、2027年大会の16人全員が確定した段階ではありません。
なお、2026年1月に開催された第102回大会のメンバーと、2027年1月の第103回大会の選出選手は別です。最新メンバーを調べる際には、対象となる大会の開催年と大会回を区別する必要があります。
【選考基準と出場資格】学生連合16人のメンバーはどう決まる?
学生連合の選考制度は、第102回大会から大きく変更されました。関東学生陸上競技連盟が2025年6月19日に発表した制度変更資料によると、従来の個人順位を中心とした選抜方式を改め、大学単位の枠と個人単位の枠を組み合わせる方式が導入されています。
現在の選考基準は、チーム枠10人とその他個人枠6人の合計16人です。それぞれの枠には異なる目的があり、単純に予選会の個人順位だけで16人全員が決まるわけではありません。
1.チーム枠10人
予選会で本戦出場権を逃した大学のうち、総合11位から20位までの10大学に1枠ずつ与えられます。各大学が校内で選手を選び、チームエントリーの段階で登録する仕組みです。
この方式には、予選会で敗退した大学の選手に、本戦出場を目指して競い合う機会を残す狙いがあります。大学としては出場権を逃しても、選手個人が箱根駅伝を目指す道が閉ざされるわけではありません。
2.その他個人枠6人
予選会総合21位以下の大学に所属する選手を対象に、各大学1人まで、予選会の個人順位上位6人が選ばれます。大学の総合順位が低くても、個人として高い成績を残せば選出の可能性があります。
ここで注意したいのが、大学の総合順位と個人枠の資格は同じものではないという点です。関東学生陸上競技連盟は2025年10月20日、予選会中継での選出方法の説明に誤りがあったとして訂正文書を公表しました。個人枠については、所属大学の完走者が10人に達せず総合順位がつかない場合でも、個人順位などの要件を満たせば選出対象になると説明しています。
3.出走経験の上限と留学生の扱い
新制度では、箱根駅伝の本戦で単独チームまたは連合チームとして、すでに2回以上出走した経験がある選手は対象外となります。つまり、出走経験がない選手だけに限定する従来の方式から、経験を積んだ選手にも一定の出場機会を認める方式へと変わりました。ただし、3回目の出走は認められません。
外国人留学生選手は、制度変更後も選考対象外です。また、選出にあたっては予選会での成績や所属大学の枠など、定められた条件を満たす必要があります。普段の競技会で好記録を持っていることだけで、自動的に学生連合のメンバーになれるわけではありません。
今回の制度変更のポイントは、大学ごとの強化と個人の挑戦機会を両立させようとしていることです。チーム枠は予選会で上位だった落選校に機会を与え、個人枠は大学の総合順位だけでは拾いきれない選手の力を評価します。選考基準を理解するには、両方の枠を分けて考えることが大切です。

【関東学連選抜との違い】2003年の初編成から現在までの歴史
「関東学連選抜」と「関東学生連合」は、基本的に別々のチームを指す言葉ではありません。前者は旧名称、後者は現在の名称です。ただし、名称が変わっただけでなく、正式参加とオープン参加の切り替えなど、順位や記録の扱いも時代によって変化してきました。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録や大会情報、関東学生陸上競技連盟の資料を整理すると、主な変遷は次のとおりです。
| 時期・大会 | 制度上の出来事 | 順位・記録の扱い |
|---|---|---|
| 2003年・第79回 | 関東学連選抜として初編成。予選会で敗退した12大学から16人が参加 | オープン参加。個人の区間記録などを記録 |
| 2004年・第80回 | 関東学連選抜は編成されず | 関東学生連合の出場なし |
| 2007~2013年 | 関東学連選抜が正式参加 | チーム順位が認められ、2008年には総合4位 |
| 2014年・第90回 | 関東学連選抜は編成されず。同年2月の関東学連代表委員総会で名称変更が決定 | 同大会の出場なし |
| 2015年・第91回以降 | 関東学生連合チームとして編成 | オープン参加。総合順位や区間記録は参考扱い |
| 2024年・第100回 | 関東学生連合は編成されず | 同大会の出場なし |
| 2025年・第101回以降 | 学生連合の編成を継続。第102回から選考方法を変更 | オープン参加。2026年大会では総合10時間57分35秒を記録 |
2003年の第79回大会で初めて編成された関東学連選抜は、予選会で本戦出場を逃した大学の選手に箱根駅伝の舞台を用意する試みでした。2007年から2013年までは正式参加となり、チームとしての順位も認められていました。
転換点となったのが2014年です。関東学生陸上競技連盟の代表委員総会で名称変更が決まり、翌2015年の第91回大会から「関東学生連合チーム」として再編されました。このとき、現在につながるオープン参加方式となっています。
したがって、関東学連選抜と関東学生連合の違いを理解する際には、名称だけでなく、出場した大会の年代にも注目する必要があります。2008年の総合4位と、現在の参考順位は同じ基準で比較できる数字ではありません。
【歴代最高順位と参考記録】2008年の4位と2026年の最速タイム
関東学生連合の歴代最高順位として知られるのは、2008年の第84回大会で記録した総合4位です。この大会は関東学連選抜が正式参加していた時期にあたり、チームとしての順位が認められていました。青山学院大学の原晋監督が関東学連選抜を率いた大会としても知られています。
一方、現在の関東学生連合はオープン参加です。通常の出場校と同じように公式の総合順位を争う立場ではないため、2008年の4位を、そのまま現在の学生連合の公式順位として扱うことはできません。
2026年大会では総合10時間57分35秒を記録
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録ページによると、第102回大会(2026年)の関東学生連合は、往路5時間32分02秒、復路5時間25分33秒、総合10時間57分35秒でした。順位欄は「参考」となっています。
この総合タイムは、公式記録ページで確認できる関東学生連合の歴代記録の中でも最速です。これまでチーム最高記録として紹介されてきた2022年の総合11時間00分25秒を上回りました。ただし、タイムが更新されたことと、通常の出場校を相手に公式順位が認められたことは別の話です。
学生連合の記録を調べるときは、次の3点を区別すると混乱しません。
- 歴代最高順位:正式参加だった時代の2008年・総合4位。
- 2026年大会の総合タイム:10時間57分35秒。公式記録ページでは参考扱い。
- 現在の順位の扱い:オープン参加のため、総合順位や区間順位は通常の出場校と同じ公式順位にはならない。
テレビ中継や大会結果で「参考」「OP」「○位相当」といった表記を見かけるのは、この制度上の違いがあるためです。参考順位は、学生連合が通常の出場校と比較してどの位置に相当する走りをしたのかを理解する材料にはなりますが、正式な大会順位そのものではありません。

【廃止の噂の真相】学生連合がなくならない理由と制度の課題
関東学生連合については、出場しない年があることや、通常の順位がつかないことから、制度が廃止されたのではないかと疑問を持つ人もいます。しかし、2026年10月時点で、関東学生連合の廃止が決定したという公式発表は確認できません。関東学生陸上競技連盟は2027年の第103回大会についても、学生連合の編成対象校と個人枠選手を公表しています。
過去に関東学生連合が編成されなかった大会は、2004年、2014年、2024年などです。毎年必ず出場する仕組みではないことが、廃止の噂につながる一因と考えられます。しかし、特定の大会で編成されなかったことと、制度そのものが終了したことは同義ではありません。
むしろ、第102回大会から選考方式を変更したことは、制度を継続しながら、その役割を見直していることを示しています。関東学生陸上競技連盟は、大学単位での競争機会を確保するチーム枠と、大学の順位に左右されにくい個人枠を組み合わせ、選手強化と多様性の確保を図っています。
一方で、制度には課題もあります。大学ごとに練習環境や競技力が異なるなか、異なる大学の選手を集めて短期間でチームを構成する必要があります。また、オープン参加であるため、通常の出場校と同じ公式順位を獲得できません。選手にとっては箱根駅伝の経験を積める貴重な機会である一方、チーム全体としての成績が公式順位に反映されないという特徴があります。
学生連合を評価する際には、公式順位だけで判断するのではなく、選手個人の走り、所属大学に持ち帰る経験、混成チームとしてのタイム、そして選考制度がどのような選手に出場機会を与えているかを見ることが大切です。順位表だけでは見えにくい選手育成の側面が、この制度の大きな役割です。
【箱根駅伝学生連合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝の学生連合は、なぜ通常の出場校と順位が違うのですか?
A1:学生連合はオープン参加のチームだからです。現在の制度では、通常の出場校と同じ公式の総合順位や区間順位はつかず、記録は参考扱いになります。過去に正式参加していた時代とは順位の扱いが異なります。
Q2:学生連合のメンバーは、予選会で何位なら選ばれますか?
A2:第102回大会からは、予選会11~20位の大学にチーム枠が1人ずつ与えられます。さらに、21位以下の大学に所属する選手から、各大学1人まで個人順位上位6人が選ばれます。出走経験の上限や外国人留学生の対象外といった条件もあります。
Q3:2027年の箱根駅伝学生連合のメンバーは全員決まっていますか?
A3:2026年10月23日時点では、個人枠6選手とチーム枠の対象10大学が発表されています。残るチーム枠10人の選手名は、12月10日のチームエントリーで発表される予定です。監督は国士舘大学の小川博之氏です。
まとめ:学生連合は順位だけでは測れない箱根駅伝のもう一つの挑戦
箱根駅伝の関東学生連合は、予選会を突破できなかった大学の選手に、本戦出場の機会を提供する混成チームです。2003年の初編成から、正式参加とオープン参加の切り替え、名称変更、選考制度の改定を経て、現在の仕組みに至っています。
2027年の第103回大会では、チーム枠10人と個人枠6人の計16人で編成され、慶應義塾大学の成沢翔英選手ら6人が個人枠に選ばれました。残る10人は、予選会11~20位の大学から選出されます。歴代最高順位は正式参加時代の2008年の4位、2026年大会の総合タイムは10時間57分35秒ですが、現在の記録は参考扱いです。
学生連合を理解するうえで重要なのは、「順位がつかないから意味がない」「出場しない年があるから廃止された」といった見方を避けることです。制度の目的、選考基準、記録の扱いを知れば、通常の大学チームとは異なる立場で箱根路に挑む選手たちの姿が、より立体的に見えてきます。
2027年大会では、個人枠6選手の走りに加え、12月に発表されるチーム枠10人の顔ぶれにも注目です。公式順位だけでなく、各選手がどのように箱根駅伝の舞台をつかみ、大学の垣根を越えて襷をつなぐのか。その挑戦こそ、学生連合を応援する大きな見どころです。
(出典: 箱根 駅伝 学生 連合(Yahoo!ニュース))